星槎国際湘南 控え選手らに感謝の引退試合 土屋監督「最後のゴールをさせてあげたかった」

[ 2020年8月26日 05:30 ]

得点に喜ぶ星槎国際湘南ベンチ(撮影・柳内 遼平)
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 神奈川の代替大会でノーシードから4強入りを果たした星槎国際湘南が25日、神奈川県の中井中央公園野球場で逗子と3年生の引退試合を行った。6月下旬に土屋恵三郎監督が提案した私立と公立の垣根を越えた最後の舞台が実現。代替大会で出場できなかった選手や学生コーチが出場した。土屋監督は「出ていない子たちの支えがあったからできたベスト4。最後のゴールをさせてあげたかった」と話した。

 堀井陽斗(3年)はプレーが上達しないことに悩み、昨年11月に自ら学生コーチに転向。捕手の経験を生かしたアドバイスや選手の相談役を務め、土屋監督から「俺の片腕」と言われるまでになり、プレーヤーでは得られなかったやりがいを見つけた。

 最終回に代打で久しぶりの出場。初球を強振するも二飛。わずかな時間だったが「やっぱり野球って楽しいな」と心から思った。将来の夢は漁師。試合後に行われた別れのノックで「一番最初に捕ったマグロを持っていきます」と監督に宣言。スッキリした表情だった。(柳内 遼平)

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2020年8月26日のニュース