【槙原寛己 視点】ヤングマンに低め徹底、“専属”炭谷の良さ出た

[ 2019年4月21日 09:15 ]

セ・リーグ   巨人2―0阪神 ( 2019年4月20日    甲子園 )

<神・巨>8回無失点で2勝目を挙げたヤングマン(撮影・北條 貴史)
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 巨人・ヤングマンの好投を演出したのは炭谷だね。1メートル98の長身右腕。低めの球はよく動くけど、高めは動かない。試合前に「徹底して低めに投げさせる」と話していた通りの好リードだった。印象的だったのは3回2死一、三塁での糸井に対する配球。3ボールから内角で1ストライク取った後、外角からカーブを入れてフルカウント。最後は内角、カット気味の真っすぐに糸井のバットはピクリともしなかった。全く頭にないボールだったのだ。2球ボールが続いてもコーナーに構え、3ボールになっても粘り強く低めに要求。3試合目のコンビとなる専属捕手の良さが出たね。

 前日4安打した小林じゃなく炭谷を使った巨人ベンチ。守備位置の指示でもファインプレーがあった。初回1死三塁、打者・糸井の場面。最初は下げていた二塁手の山本を2ストライク後に前進させた。糸井の打球はその山本の正面へ。好判断で先制点を阻止した。1点入っていたら違う展開になったと思う。(スポニチ本紙評論家)

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2019年4月21日のニュース