広島 今季初3連勝&カード勝ち越し、田中広3打点「続けないと」

[ 2019年4月21日 05:30 ]

セ・リーグ   広島9―2DeNA ( 2019年4月20日    マツダ )

<広・D>4回2死満塁、田中広は中前に2点適時打を放つ (撮影・奥 調)
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 王者が完全に勢いづいた。広島は20日のDeNA戦(マツダ)で9―2と快勝し、今季初の3連勝。田中広輔内野手(29)が先制の左犠飛と2点中前打で3打点を挙げ、今季最多12安打を放った打線をつなぐと、床田寛樹投手(24)は7回を5安打1失点の好投でリーグトップに並ぶ3勝目だ。赤ヘルは開幕から7カード目にして初の勝ち越しを決め、阪神と並ぶ同率5位に浮上した。

 快音を発したライナーは中前へ抜けた。リードを2点に広げた4回、なおも2死満塁の好機で打席に1番・田中広。井納が投じた初球、真ん中低めのカーブを積極的に振り抜くと、本拠地を赤く埋めた3万1000人超の観衆は大きく沸いた。

 「追加点になってよかったです。ただ(適時打に)ホッとはしますけど、まだまだなんで我慢するしかない」

 鮮やかな2点打。井納には前回14日、敵地で7回途中まで散発2安打に抑えられ、2勝目を献上したばかり。試合の流れをグッとたぐり寄せ、嫌な印象を払拭(ふっしょく)する意味でも田中広の一打は大きい。

 先制点を挙げたのもリードオフマンのバットだった。3回1死三塁の場面。フォークを続けられ、高めに浮いた3球目を捉えてキッチリ左犠飛だ。19試合目に刻んだ待望の今季初打点。「(三走の)野間に感謝です」。好走塁の後輩を称えた。

 迷路の真っただ中にいた。4月10日のヤクルト戦で28打席ぶりに「H」ランプを灯し、トンネルを抜けたと思ったのもつかの間、この日の中前2点打までまた22打席にわたって安打がなかった。打率・169。誇り高い男にはあり得ない数字だ。

 「自分の仕事をやるという気持ちだけ。我慢してやるだけです」

 ボールとの距離が取れておらず、打ちにいっては一つ前のポイントで当たったり、差し込まれたりしていた。だからこそ、1番打者が打てば打線はつながる。4回は菊池涼、バティスタも長短適時打で続き、一挙6点のビッグイニングだ。

 「2巡目に入ってしっかり捉え、つながりのあるウチらしい攻撃をしてくれた」

 緒方監督は痛快な猛攻劇に目を細める。今季初の3連勝。7カード目にして初の勝ち越しも決めた。でも、王者の底力はこんなものじゃない。3連覇に貢献してきたリードオフマンだって同じだ。

 「これを続けないといけない。いい方向に行くよう頑張りたい」

 短い言葉に浮上への決意を込める29歳。打席での沈黙を取り返す時間はたっぷりある。(江尾 卓也)

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