熊本西の4番・堺 強豪相手に2試合連続の2点本塁打

[ 2019年3月21日 20:39 ]

2試合目の上宮太子戦で2戦連続となる2点本塁打を放った堺祐太
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 “熊西の大砲”こと堺が、大阪にてブレークの予感だ。大会6日目第1試合で智弁和歌山と対戦する21世紀枠の熊本西は、大阪府南河内郡太子町の上宮太子グラウンドで石見智翠館(島根)、上宮太子と練習試合をした。4番に座る堺祐太外野手(3年)の2試合連続の2点本塁打などで甲子園出場経験のある私立校を相手に5―4、7―3と2勝した。

 「狙ってはなくて、たまたまです。逆方向を意識し、タイミングを修正した結果です」

 メンバーで唯一、公式戦での本塁打「1」を記録している不動の4番は謙そんするが、両翼91メートルの左翼フェンスを2度、越えた。

 石見智翠館戦での1―1での2死三塁で直球を強振。上宮太子戦での2―0での2死三塁ではスライダーに腕をたたんで反応。すぐに左翼手は、大飛球を追うのをやめていた。

 2ラン2連発で通算本塁打をチーム最多の「5」に伸ばした堺は、44部員で13個の班編成が敷かれるチーム内で「栄養管理班」を担当。この日の宿舎での朝食では疲労回復にオレンジジュースを推し「いただきます」の号令を発した。堺の一振りで熊本西の攻撃力もチャージされてきた。

 「我々は堺市内に泊まってますし、堺は大阪の水に合ってきているんでしょうね。ミスショットを修正してくれた。広角にも打てるんですよ」と横手文彦監督は、ニヤリ。出場32校中、熊本西だけが堺市内のホテルで初戦への準備を続ける。「甲子園では(本塁打は)狙いません。ライナーで間を抜く打球で走者を還したい」と堺は言うが、甲子園本番でも“また打つさかい”となるか、注目だ。

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2019年3月21日のニュース