【槙原寛己 視点】DeNA大貫、走者背負うも冷静 さすが社会人出身

[ 2019年3月21日 08:56 ]

オープン戦   DeNA1―0広島 ( 2019年3月20日    横浜 )

5回無失点と好投した大貫(撮影・島崎忠彦)
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 DeNA・大貫はさすが社会人出身だね。走者を出しながら7種類と豊富な球種を操ってトータル的に試合をつくることができる。なかでも良かったのがツーシームだ。初回2死一塁、鈴木に対して2ボールからの3球目。インハイにグッと食い込む球で詰まらせ、遊飛に取った。2回1死一塁で坂倉を投ゴロ併殺に仕留めたのもツーシームだ。走者を背負っても落ち着いて低めに投げてゴロを打たせる技術を持っている。

 ただ注文もある。大貫がツーシームとともに自信を持っているスプリット。初回先頭の田中広を三振に取った球はよく落ちたが、それ以外は落ちが小さくバットに当てられていた。先発でやっていくにはここぞで三振を取れる球が必要。コンスタントにもう少し落差がほしい。あと4回くらいからボールが高くなってきたのも気になる。スタミナの問題だとすれば、投げる体力がほしいね。この2点をクリアすれば、先発ローテーションで回っていける。(スポニチ本紙評論家)

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2019年3月21日のニュース