オリ由伸、先発に自信 7回途中無失点「ピンチもあったけど立て直せた」

[ 2019年3月21日 05:30 ]

オープン戦   オリックス2―0中日 ( 2019年3月20日    ナゴヤD )

力投する先発の山本(撮影・椎名 航)
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 オリックス・山本が6回2/3を無失点の快投で、先発登板が決定的となっている開幕第5戦となる4月3日のソフトバンク戦(京セラ)に向けて、上々の仕上がりを披露した。

 「途中ピンチもあったけど、抑えて、また立て直せたことは良かった。無駄なボール球もあった。次はリズムの良い投球をしたい」

 エースの風格が漂い始めたマウンドだった。危機を背負ってギアを上げた。4回無死一、二塁でビシエドと対峙(たいじ)し真っ向勝負を選択した。膝元を突く150キロ直球で遊ゴロ、続くアルモンテは144キロの高速フォークで空振り三振。四球を挟んで2死満塁を招いたが、最後は井領を外角152キロ直球で遊邪飛に仕留めた。

 窮地を脱して勢いに乗ると、中日打線を寄せ付けない。予定していた球数80球に迫った6回2/3で降板した。被安打4、4奪三振。終盤でも球速は150キロ超を計測するなど、スタミナ面の不安も感じさせなかった。オープン戦3試合、計9回2/3を無失点。西村監督も「今日くらいの投球なら、なかなか点は取られないと思う」と太鼓判を押した。

 成し遂げたい思いが急成長を後押しする。「東京五輪に出たいんです」。今月メキシコとの強化試合で侍ジャパンに初招集され10日の同戦で2回無失点。日の丸を背負ったことで一層思いは募る。「他の競技でもそうですけど、五輪で金メダルを取ることで一気に注目度が変わるでしょう。五輪という場所で活躍することで、野球というスポーツの人気アップに貢献できたらって思うんです」。飛躍を期す3年目を、21歳で迎える夢舞台への足掛かりとする。 (湯澤 涼)

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2019年3月21日のニュース