辛坊治郎氏 ウクライナのダム決壊で露とのメリット比較「白黒付いていない」けど「すべての責任はロシア」

[ 2023年6月7日 18:21 ]

辛坊治郎氏
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 キャスター辛坊治郎氏(67)が7日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、ウクライナ南部のダム決壊で自身の見解を示した。

 ドニエプル川から黒海へ注ぐカホフカ水力発電所のダムが決壊し、下流地域では1万7000人が避難するなど、市民生活に大きな影響が出ている。ウクライナ、ロシア双方とも相手側の攻撃によるものと主張している。

 辛坊氏は、比較的狭かった川幅が、決壊により広がったとし、「当然川を渡ってウクライナが攻撃してくるとみんな思ってますから、(ロシア軍が)川ギリギリのところに塹壕を掘ったり、地雷を埋めたりしている」と推測。「今回の水で、設置した地雷が流された可能性があるんですよ。ロシア領の中の塹壕も埋まっちゃいますよね。その点で言うと、ウクライナにまったくメリットがないわけではない」との見解を示した。

 一方で、「ウクライナが簡単に川を越えて来られなくなったよねという、ロシアに大きなメリットがあるというのが、大方に見方です」とも指摘した。

 破壊されたダムは、ロシアが実効支配している地域でもある。「そこにウクライナが爆破しようと思うと、工作員等を送り込んで爆弾を仕掛けないといけないけど、そう簡単にウクライナが入り込んで爆薬仕掛けられるか?外からミサイルで攻撃したという痕跡がないので、内側から爆破したということになると、それは実効支配しているロシアは簡単にできるけど、ウクライナの側はそう簡単にできないよね?」と、ウクライナ側による破壊工作の難しさを指摘。また、「ロシアは同じようなことを第2次大戦中にスターリンがやっているんです。ダムを爆破して10万人くらいが死んでるんです」と、ロシアの過去にも言及した。

 現状では「どっちがやったか白黒付いていない」と、結論づけることを避けた辛坊氏。しかし、「まさに国連のグテーレス事務総長が口にしたように、そもそもロシアが侵攻してなければこの事態にはなってない。これは事実だと思います。断言しておきます。すべての責任はロシアにあります」と断じた。

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