フジテレビ 金曜午後9時台に新たなドラマ枠 10月改編の目玉

[ 2023年6月7日 05:00 ]

民放ゴールデン・プライム帯のドラマ枠と放送中の作品
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 フジテレビが10月期の番組改編で、金曜午後9時台に新たなドラマ枠を新設することが6日、分かった。同局系列のゴールデン・プライム帯(午後7~11時)のドラマ枠はこれで5つとなり、民放では最多となる。

 複数の関係者によると、現在、調整作業を進めており、10月改編の大きな目玉になるという。関係者は「週末の夜とあり、幅広い視聴者に見てもらえる作品を目指している。現在はキャスティングを進めている最中」と明かした。

 ドラマ枠の増設の背景には、民放各局が放送直後の番組を無料配信する共通サイト「TVer」の普及も関係している。代理店関係者は「バラエティー番組などと比べて、ドラマは放送後に見逃し視聴されるケースが多く、広告も入りやすい。そのため各局が積極的にドラマを制作するようになった」と指摘している。

 特に最近のフジでは、昨年の「silent」や放送中の「あなたがしてくれなくても」が、TVerの全ドラマ再生数で歴代1位と2位を独占するなど好調。同局関係者は「ここで新たにドラマ枠を増やすことで、“ドラマのフジ”としてアピールすることができるのでは」と話す。

 金曜の午後9時枠は、1960年代にドラマを放送していた時期もあったが、「ゴールデン洋画劇場」に代表されるように長く2時間番組の枠として定着していた。現在はバラエティー番組「ウワサのお客さま」を放送中。同時間帯は、NHK「ニュースウオッチ9」、日本テレビ「金曜ロードショー」、TBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」と、ジャンルの違う番組が並ぶ。「裏の番組は強いが、ドラマファンを一気に引き込める可能性もある」(同局関係者)と狙いを明かしている。

 同局は本紙の取材に「改編の詳細についてはお答えしておりません」とした。

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