【ライター石戸諭氏に聞く】ガーシー容疑者を3月に取材　「“まさか”という思いでは」

　3月にガーシー容疑者を取材したノンフィクションライターの石戸諭氏が6日、本紙の取材に応じ「警察への対抗姿勢をずっと崩さなかった。裏を返せばそれだけ逮捕を恐れているように感じた」と振り返った。

　月刊誌へ寄稿するために取材したのは3月22日。ドバイにいる容疑者とZoom（ウェブ会議システム）を通じて顔を合わせた。同16日付で逮捕状が発付されたことに関して「脅迫と言われてもね、真実を伝えているだけなので。完全に今回の捜査は茶番だなと思っている」などとまくし立てたという。

　現地での暮らしについて、UAEの長期居住ビザ「ゴールデンビザ」を持ち、金には困っていないといった話もしていたという。石戸氏は「UAEにいる限りは大丈夫だと思っているように感じた。日本の警察側がここまで本気になって、UAE側が応じるというのは“まさか”という思いでは」とした。

　「BTSに会わせる詐欺」疑惑による転落から暴露系ユーチューバーになったガーシー容疑者。石戸氏は「トリックスターとかダークヒーローと言われて持ち上げられたが、そもそも彼はギャンブルに溺れて、多額の借金を抱え、そのために詐欺的な行為にまで手を染めた人物だ。そういう人だと思いながら話を聞く必要がある」と指摘した。