太田光 立川談志さんが語った“伝説の芝浜”意外な後日談「調子良くてもダメなのよ」

[ 2023年6月7日 15:05 ]

「爆笑問題」太田光
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 お笑いコンビ「爆笑問題」太田光(58)が6日深夜、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「JUNK 爆笑問題カーボーイ」(火曜深夜1・00)に生出演し、2011年に死去した落語家の立川談志さんとの思い出を語った。

 この日は一昨年のM―1グランプリで決勝大会に進んだお笑いコンビ「ランジャタイ」がゲスト出演。ツッコミの伊藤幸司が、談志さんが古典落語の名作として知られる「芝浜」を語るのを見て感動し、見よう見まねで相方の国崎和也に披露したエピソードを明かした。すると太田が、「見よう見まねでできるネタじゃないから」と笑いながらツッコミを入れた。

 08年まで談志さんと同局「立川談志・太田光 今夜はふたりで」に出演していた太田は、「芝浜」にまつわる思い出話があるという。「伝説の『芝浜』だと思うんだよ」。談志さんが高座に上がり、後に語り継がれるような「芝浜」を披露したといううわさが、太田の耳にも入ったという。

 太田は、当時の談志さんが「毎週、会うと師匠は“死にたい、死にたい”と言ってた」と明かした。そんな中で命を削るように演じた「芝浜」だったようで、太田は「すごい『芝浜』をやったらしいとうわさで聞いて。次の週に会うのが楽しみで。師匠、“死にたい”って言ってたから、気分が上がっているんじゃないかと思って」と振り返った。

 談志さんに会うなり、太田は「芝浜」のうわさについて聞いたという。「“すごかったらしいですね?”って聞いたら、“いやあ~すごかった。あれはすごかった。立てない”って」。あまりの熱演に、談志さんも自画自賛。自身はもちろん、観客も立てないほどになっていたようで、太田は「“誰かが後ろで操っている”なんて言って、客も立てなくて、しばらく拍手が鳴り止まないって」と、談志さんの言葉を思い返していた。

 太田はあらためて「死にたいって気持ちはなくなりましたか?」と聞いたという。ところが、談志さんからは意外な答えが。「“死にたくてしょうがない”と。え~!って、俺ビックリしちゃって。何で?って言ったら、“あんな落語をやれちゃったらもう…他にどうすればいいんだか分からない”って」。太田は「“じゃあ死ねよ!”って」とブラックジョークを吐きつつも、「“ミューズ(芸能の女神)は俺に何をさせようとしてるのか”って。調子良くてもダメなのよ」と、談志さんが抱えた悩みに寄り添うように話していた。

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