25歳の常間地裕監督が第45回モスクワ国際映画祭に参加 コンペ部門で日本人監督最年少受賞を狙う

[ 2023年4月21日 14:35 ]

第45回モスクワ国際映画祭のレッドカーペットセレモニーに参加した常間地裕監督
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 第45回モスクワ国際映画祭が現地時間20日にロシアで開幕し、監督作の「この日々が凪いだら」がメインコンペティション部門に出品された常間地裕監督(25)がレッドカーペットを歩いた。

 同映画祭は世界4大映画祭に数えられ、コンペ部門は12作品で金賞を争う。常間地監督の初長編作となった今作は、さまざまな変化に向き合う若者たちによる群像劇を繊細な筆致で描き出したもの。各賞の受賞となれば、同映画祭での日本人監督最年少受賞となる。

 主演したサトウヒロキとレッドカーペットセレモニーに参加した常間地監督は「今まで経験したことのないような特別な時間でした。セレモニーを終えた今でも、どこか夢の中のような感覚です。それでも主演のサトウさんと共に写った写真を見ると、浮き足だっていた足はずのは、ちゃんと地についていたようにも感じます」と充実感をにじませた。「映画祭は始まったばかり。レッドカーペットも映画人生のゴールではないので、これからをより特別な時間にしていきたいと思いました」と気持ちを新たにした。

 「出品にあたって平成から令和へと変化する世の中で、それぞれ悩みを抱えながらも日常を暮らす日本の若者たちを、ロシアの市井の人々が今どのように見るのか、素直に知りたいと思いました。また、このような世界であるからこそ、作品を届ける意味がある、届けるべきだとも思いました。本作と歩んできた旅の中で、ここへ辿り着いたのは、何かの巡り合わせであり、非常に意味のある出来事のように感じます。そしてまだ、この映画と共に旅を続けていけるのであれば、ロシア・モスクワに限らず多くの国の人々に届いていくことを願います」とコメントした。

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