フランス・パリで森田芳光監督をしのぶ回顧上映会「レトロスペクティブ」開催決定 「失楽園」など13作品

[ 2023年4月21日 05:00 ]

「森田芳光70祭2023」のポスター
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 森田芳光監督をしのぶ回顧上映会「レトロスペクティブ」が5月にフランス・パリの日本文化会館大ホール(292席)で開催されることが決まった。5月11日から10月7日の期間に「家族ゲーム」「ときめきに死す」「失楽園」「それから」など13作品が上映される。

 1981年に「の・ようなもの」で商業映画デビューを果たして以来ヒット作を連発。映画界に風を吹かせ続けながら、2011年12月20日に61歳の若さで惜しまれつつ逝った森田監督。1年遅れの70歳誕生日と没後10年を記念して「森田芳光70祭(ななじゅっさい)」が21年に開催され、ブルーレイBOXや記念本の出版、ゆかりの劇場での特別上映などで盛り上がった。

 そのプロジェクトの進化形が「70祭2023」だ。監督夫人でプロデューサーの三沢和子さんはまず21年からの「祭」を振り返り、「各地で開催致しました上映イベントは、お陰様でたくさんの方々にご覧頂き、森田映画が今も古くなっていないこと、現代の観客にも感動して頂けることがわかり、大変嬉しかったです。それと同時に驚いたのは観客のほとんどが初見であったことです。せっかくデジタル素材が出来たので、森田映画がこれからの若い方にも見て頂けるよう、いつまでも忘れられることのないよう、今後も毎年各地で上映を続けて行く所存です」と決意を新たにし、続けて「4年前から国際交流基金とともに進めて参りました海外での森田特集上映企画も、コロナによる遅れを乗り越え、まずは第1弾として昨年12月にニューヨークのフィルム・アット・リンカーンセンターとの共催を実施、さらにフランスのパリで2023年5月の開催が決定しました!」とファンに向けて報告した。三沢さんは現地に飛び、5月11、12、13日に舞台あいさつを行う。

 一方、日本国内では「70祭番外編」として6月10、11日に「キッチン」のロケが行われた北海道函館市での上映会とロケ地巡りツアーの実施が決定。さらに12月16、17日には東京・池袋の新文芸坐で十三回忌イベントが予定されている。

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