舛添要一氏“オフレコ破り”猛批判の背景明かす「もうちょっと努力しなさい」

[ 2023年2月12日 17:59 ]

舛添要一氏
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 前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(74)が12日放送のABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演。“オフレコ破り”について持論を語った。

 3日に岸田首相の秘書官だった荒井勝喜氏がLGBTや同性婚の在り方を巡り「見るのも嫌だ。隣に住んでいると思っても嫌だ」と発言し、その後撤回。4日、岸田首相が「内閣の考え方にそぐわない」として更迭した。荒井氏の差別発言は、録音、録画、実名報道をしないいわゆる“オフレコ”取材での言葉だったことから“オフレコ破り”として話題となった。

 これに舛添氏は6日、ツイッター(@MasuzoeYoichi)で「政治家や官僚は厳しい批判に晒されているが、マスコミの記者だけは誰からも批判されない。政治家などが批判すると、権力の弾圧だと開き直る。これでは、日本を支配しているかのような気分の傲慢な若造記者が堕落するのは当然である。オフレコの約束も守れない。この記者たちが日本を劣化させている」と厳しく指摘していた。
 
 番組では、「今回の毎日新聞の記者が発言を公にしたことに対して、圧倒的多数は“よくやった”ということだった。オフレコ破りがおかしいですよ、と堂々と言う人がいなかった。だからこそあえて厳しく言った」と厚生労働大臣だった自身の経験も踏まえて説明。さらに「最近の若い記者と付き合っていて、新聞社やテレビ局は文章の書き方を教えているのかと。驚くほど出来ないやつが多いと思い、率直に感想を述べた」と話した。また「基本的には賛否両論あっていいが、民主主義として多様な意見があった方がいいと思った」と振り返った。

 さらに記者に対して「劣化」という言葉を使った理由として「オフレコの発言をさっさと(記事にして)出すなら、努力要らないんですよ。そんな簡単にスクープ取れるんだったら。だから“もうちょっと努力しなさい”という意味で申し上げた。オンがあってオフがある。この秘書官はオンがない、公式の記者会見はないでしょ。オンがないのにオフがあるのはおかしい」と訴えていた。

 番組では、舛添氏が厚生労働大臣時代に行っていたオフレコ懇談会をVTRで振り返る場面も。同氏は「記者会見を開いても本質がわからない若い記者のために“その話の裏にはこんなことがあった”とこっそり教えてあげる。記者はよりいい記事が書けて、大臣としては言えないことを代わりに言ってくれるから“Win-Win”。しかしある時、ペン型の録音機を持った記者が話の内容を週刊誌に売った。頭にきて、それ以来辞めた」と明かしていた。

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2023年2月12日のニュース