渡辺棋王の11連覇か藤井王将の6冠か 5日、棋王戦第1局

[ 2023年2月4日 17:20 ]

昨年3月、将棋の棋王戦5番勝負第4局を制し、10連覇を達成した渡辺明棋王(提供・日本将棋連盟)
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 将棋の第48期棋王戦5番勝負は5日、長野市の長野ホテル犀北館で第1局が行われる。4日には渡辺明棋王(38)=名人との2冠=、挑戦者の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=がそろって現地入り。対局場検分、開幕式に参加した。

 検分後は両対局者が各々会見。10連覇中の渡辺は「11連覇という新しいところに挑戦できる。過去は(藤井相手に)あまりいいところがなかったが、もう少しいい戦いができたはず。今回はもう少しいいものを見せたい」と話した。昨年の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)で4戦全敗して以来の対局となるが「1年1年すごみを増している。ただ1年ぶりなので、あす対局してみれば印象が変わることもあるかと思う」と加えた。

 一方、初挑戦で年度内6冠目を狙う藤井は「(昨年の王将戦以来)久しぶりの挑戦者なのは新鮮な感じがします。5番勝負を盛り上げられるよう頑張りたい」と意欲的。3日には昨年の獲得賞金・対局料の発表があり、自身初の1位と1億円超えとなったことについては「そのことは知りませんでしたが、昨年はタイトル戦に多く出て、結果を残せたのがよかったと思います」とコメントした。

 第1局は5日午前9時にスタート。先後は振り駒により決まり、持ち時間は各4時間で、終局は夕刻以降の見込みだ。

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2023年2月4日のニュース