王将戦第3局1日目 羽生は雁木囲いを選択 藤井どう受ける? 島朗九段「普通の棋士にはわかりません」

[ 2023年1月28日 10:00 ]

<第72期王将戦 第3局 第1日>対局の準備をする羽生九段(撮影・岸 良祐)
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 将棋の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第3局が28日午前9時、石川県金沢市の「金沢東急ホテル」で始まった。

 藤井の先手、羽生の後手番で始まった第3局。羽生は雁木囲いを選択した。4手目△4四歩~3三角の立ち上がりから、羽生が振り飛車で戦う選択肢もあったが、14手目△8四歩と着手し居飛車に。それに対し藤井はどう受けるのか、注目だ。立会人の島朗九段(59)は「この序盤の深みは、普通の棋士には分かりません」と戦いを見守っている。

 雁木は将棋の囲いの1つ。特徴は少ない手数で囲いを組みやすく、いつ戦いが起きても対応可能。相手の攻めに対して柔軟に応戦しやすく、自分の指し手が広いこともメリットだ。ただし王が中央寄り、そして下段の守りが薄いため、攻め込まれた際の注意も必要となる。

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