藤井竜王、自身初の第6局も角換わり腰掛け銀 開戦の合図は午前のおやつ

[ 2022年12月2日 12:43 ]

広瀬章人八段との竜王戦第6局に臨んだ藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太竜王(20)=王将、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が挑戦者に広瀬章人八段(35)を迎える第35期竜王戦7番勝負第6局は2日、鹿児島県指宿市「指宿白水館」で1日目が始まり、先手藤井の戦型は角換わりになった。両者飛先の歩を突き合った後の5手目、藤井が角道を開けて明示。その後、両者の右銀が5筋で向き合う腰掛け銀へ進んだ。角換わり腰掛け銀は第4局に続く今シリーズ4局目。

 そして藤井に「苺のフレジェ」とアイスコーヒー、広瀬に「そらまめ大福」と緑茶の午前のおやつが運ばれた午前10時すぎ、藤井が右桂を5段目へ跳ね出して開戦した。

 5番勝負と7番勝負がある将棋のタイトル戦。過去10度のタイトル戦全勝の藤井は、6度目の7番勝負で初めて2敗した。つまり第6局は自身初体験。より長く濃厚な時間を過ごし、研究をぶつけ合ってきた戦型で果敢に仕掛けた。

 午前12時半からの昼食休憩までに60手進んだ。駒割りは藤井の桂損だが、1、2筋の歩を推し進め、角を手持ちにして互角の展開になっている。

 持ち時間8時間のうち消費時間は藤井が1時間49分、広瀬は1時間2分。昼食メニューは藤井が黒豚カツカレー(サラダ、福神漬け)、広瀬が鹿児島黒牛膳。対局は午後1時半に再開される。

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2022年12月2日のニュース