渡辺徹さん死去 デビュー作「太陽にほえろ!」の新人刑事たちの「今」 時の流れは早く…

[ 2022年12月2日 14:21 ]

「太陽にほえろ!」出演時の渡辺徹さん
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 俳優でタレントの渡辺徹(わたなべ・とおる)さんが11月28日午後9時1分、敗血症のため都内の病院で死去した。61歳だった。渡辺さんのデビュー作品は、刑事ドラマの金字塔と呼ばれる「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)。1981年に番組史上最年少となる19歳で、9代目新人刑事「ラガー」役として参加し、足かけ5年にわたって活躍した。番組放送開始は1972年(昭47)で、今年が50周年。その間に登場した新人刑事は18人を数える。

 初代新人刑事の「マカロニ」こと萩原健一さんは、番組終了後もテレビ、映画に活躍。波瀾万丈な私生活でも話題を呼び、19年に68歳で他界した。2代目の「ジーパン」こと松田優作さんは、ワイルドな風貌を生かして国民的俳優に。アメリカ映画「ブラック・レイン」でハリウッドデビューを飾った直後、89年に40歳の若さでぼうこう癌のため死去した。

 3代目「テキサス」刑事を演じた勝野洋は現在もテレビ、舞台に活躍中。4代目「ボンボン」刑事の宮内淳さんは俳優引退後、日本の伝統芸能文化を伝える活動に力を入れ、20年に70歳で亡くなった。5代目「スコッチ」刑事の沖雅也さんは同番組を降板した後の83年に投身自殺。まだ31歳の若さで、日本中に衝撃が走った。

 6代目「ロッキー」の木之本亮、7代目「スニーカー」の山下真司、8代目「ドック」の神田正輝、10代目「ジプシー」の三田村邦彦、11代目「ボギー」の世良公則は現在も、テレビ、音楽などで幅広く活躍中。12代目の「トシさん」こと地井武男さんは12年に70歳、14代目の「ブルース」こと又野誠治さんは04年に43歳で亡くなっている。

 13代目の「マミー」こと長谷直美、15代目の「マイコン」を演じた石原良純、16代目「デューク」こと金田賢一、18代目「DJ」の西山浩司は芸能界のさまざまなフィールドで活躍中。番組終盤、「ボス」こと石原裕次郎さん(87年死去)の代役として登場した17代目「警部」の渡哲也さんは、20年に78歳で他界した。

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