渡辺徹さん急死 発熱直前、最後のインスタ投稿に「心臓病とともに元気に生きる」

[ 2022年12月2日 10:35 ]

渡辺徹さん
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 俳優でタレントの渡辺徹(わたなべ・とおる)さんが敗血症のため11月28日午後9時1分に死去した。61歳。茨城県出身。所属した文学座によると、11月20日に発熱、腹痛などの症状が出たため、都内の病院で検査を受け、細菌性胃腸炎と診断され、入院していた。その後、敗血症と診断され、治療を受けていたが、回復しなかったという。葬儀・告別式は家族葬を行い、後日、お別れの会を予定している。

 渡辺さんは2012年に虚血性心疾患と診断され、6時間にも及ぶ手術を受けた。当時は榊原が健康面を考えて料理をつくっていたが、隠れて暴飲暴食を続けていたことが発覚。生活を改めることを誓った。翌13年にも膵炎(すいえん)で入院。昨年4月にも大動脈弁狭窄(きょうさく)症の手術を受けた。

 これらの経験から、発熱直前とされる11月19日には秋田県で「“県民の健康を守る”秋田大学医療フォーラム」に特別ゲストとして参加。「心臓病とともに元気に生きる」というコンセプトで、渡辺さんは元気の秘けつなどを語っていた。帰りの新幹線では秋田名物がふんだんに使われた駅弁を楽しむ様子がつづられ、これが最後のインスタ投稿となった。

 渡辺さんは1981年に文学座研究生となり、同年に20歳で「太陽にほえろ!」でデビュー。演じた新人刑事の竹本淳二は、ラグビー部出身のため愛称は「ラガー」。二枚目のルックスも相まって一躍人気を集め、劇中で殉職する85年まで4年間出演した。歌手としても活動し、82年の「約束」はグリコ「アーモンドチョコレート」のCMソングとしてヒット。明るいキャラクターからバラエティー番組の司会者としても活躍した。

 私生活では87年に2歳年上の榊原と結婚。84年のドラマ「風の中のあいつ」での共演を機に交際に発展。スター同士の結婚は大きな話題となり、推定3億円とされる結婚披露宴は日本テレビで生中継され、40・1%の高視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。結婚後はテレビ共演も多く、芸能界を代表するおしどり夫婦として知られた。長男の渡辺裕太(33)も俳優として活躍している。

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