斎藤佑樹氏 ハンカチフィーバー当時の率直な思い「当時はもう野球をやめたいくらいに…」

[ 2022年12月2日 23:05 ]

斎藤佑樹氏
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 昨季限りで現役を引退したプロ野球元日本ハム投手の斎藤佑樹氏(34)が、2日放送の日本テレビ系「芸能人監督グランプリ」(後7・00)にVTR出演し、“ハンカチ王子”の愛称に対する率直な思いを打ち明けた。

 芸能人が監督となって本気でドキュメンタリーを撮る番組で、斎藤氏の撮影はフリーアナウンサー羽鳥慎一が担当した。

 斎藤は早実時代の06年、夏の甲子園で全国制覇を成し遂げた。酷暑の中、ポケットからハンカチを出して汗をふく姿が注目され、ハンカチ王子の異名を取った。ハンカチは、中学生のころから使い始めたという。「ここ(袖)でふいて、ここがビチョビチョになるのが嫌だったんです」と、袖で汗をぬぐうジェスチャーをまじえて明かした。

 ハンカチで注目されることも多かった斎藤氏だが、今になって振り返ってみると「ハンカチがあったからこそ出会えた方たちってめちゃくちゃ多いと思うんですね。これは僕の中で大切にしなくちゃいけないことだと思って」と、むしろ感謝している部分も多いという。

 昨年限りで現役を引退し、現在は「株式会社斎藤佑樹」代表取締役として、野球に関わるビジネスを展開する。「これからの人生、なりふり構わずじゃないですけど、何でも使えるものは使っていきたい。そんな変なプライドは別にもういいんじゃない?って思うようになりました」。一方で「ただ、ブランディングの観点で言うと、そんな乱発はしたくないですけど」とも語った。

 ハンカチフィーバー当時は、野球以外のメディアからも注目される状態。野球に一途だった少年の当時の心境は「あえて言葉を選ばずに言うと、嫌だった」という。「本当は野球選手として注目して欲しかったのに、何か違うぞ?って思ってましたね」。初めてパパラッチのカメラに気づいた時を「すごくショックでした」と振り返り、「あの瞬間を高校3年生で味わったことは、良くも悪くも、自分の人生を大きく変えた。当時はもう野球をやめたいくらいに思っていた」とも告白した。

 その気持ちに変化が訪れたのは、プロ入り後に大きなケガをした時だったという。「さーっと皆さんがいなくなって、当時はうれしいとかスッキリした気持ちがあったんですよ。でもやっぱり、寂しいという気持ちに変わっていくし。町中で“ハンカチ王子ですよね?”って言われることは、うれしくもあったり。そんな複雑な思いの中で変わっていきましたね」と打ち明けていた。

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