市村正親“熟練の味”見せる 趣味の料理に通じる演技道「単純なだけだと飽きちゃう」

[ 2022年12月2日 05:01 ]

ミュージカル「スクルージ~クリスマス・キャロル~」に主演する市村正親。クールにポーズをきめる(撮影・沢田 明徳)
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 俳優の市村正親(73)が主演するミュージカル「スクルージ~クリスマス・キャロル~」(スポーツニッポン新聞社主催)が7日から東京・日生劇場で開幕する。1994年から主演し、今回は3年ぶり7度目の挑戦。フライングシーンもあるが「あんなの屁(へ)でもないよ!」と余裕たっぷり。取材中には日頃行っているという数種類の腹筋トレーニングを実践してみせ「生きている限り、舞台に立ち続けたい」と意気込んだ。

 物語は名作小説「クリスマス・キャロル」が原作。嫌われ者の守銭奴スクルージが3人の精霊に出会い、改心していく姿を描く。市村の出演場面は多く、舞台上では冬仕様のコートや厚手のサンタクロース服を着こなす。「パワーが必要だから大変。だけど、楽しんじゃってる」と自信をみなぎらせた。

 多忙な日々の中で、癒やしは2人の息子の成長で「最近、上の子が俺の身長抜いたんだよ」と目尻を下げた。朝には息子の弁当を作っている。最近、肉野菜炒めがおいしくできたといい「ニンニクとショウガをみじん切りにして、味付けはオイスターソースと酒。砂糖を入れると、味が変わっておいしいよ」と、隠し味までこだわった本格派の弁当だ。

 元々、料理好きだと明かし「料理と演技は似てるよね。塩こしょうだけじゃダメ。味も芝居も、単純なだけだと飽きちゃうでしょ」と熱っぽく語った。

 今回演じるスクルージは70~80歳の男とされており「自分の年齢に近づいてる気がするね」とほほ笑む。年代がより近くなった市村スクルージがどんな味わい深い演技を見せてくれるのか楽しみだ。(小田切 葉月)

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