バカラで100億円超溶かした大王製紙元会長「博打は臨死体験」「勝った額は自慢にならない」

[ 2022年11月17日 11:20 ]

「デマ投稿を許さない」に出演する(左から)箕輪厚介氏、井川意高氏、坂上忍(C)AbemaTV, Inc.
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 ギャンブルによる巨額借り入れ事件で逮捕、刑期を終えて出所した大王製紙の元会長で、現在は実業家として活動する井川意高氏が、16日放送のABEMA「デマ投稿を許さない」(水曜後11・30)に出演。博打理論について語った。

 井川氏は大王製紙創業家に生まれ、現役で東大法学部に合格。42歳で大王製紙社長、46歳で会長に就任した。だが、バカラにハマり、会社の金を湯水のごとく使い続け、2011年に巨額の使い込みが発覚。約106億円をつぎ込んだとして、同11月に会社法違反(特別背任)の容疑で逮捕、起訴され、執行猶予なしの懲役4年で収監された。会社から借りた106億円は株や資産を売って返却済みで、出所後は実業家として活動もギャンブルにのめり込む日々を送っている。

 MCの坂上忍から「超えちゃいけない一線を超えた時は自覚はありました?」と会社のお金に手を付けた際、罪の意識があったか尋ねられた井川氏は「もちろんですね」とした。

 その上で「菊池寛が言ったとか言わないとか、“博打ってものは絶対に手を付けちゃいけない金に手を付けてからが本番だ”っていうね」と自身の博打理論について語りはじめ「博打打ちの世界では、イッちゃってる博打打ちの間では、勝った額は自慢にならない」と主張。「理論上は1万円から100億だってできるわけですから。負けてるっていうのは、それだけ(お金を)引っ張ってくる力、他人の金でも引っ張ってくる力。あとそこまで負けてもやめない胆力」と持論を口にした。

 そして「博打は臨死体験。勝ったら勝ったで嬉しいですよ。でも私みたいなバカは勝って何か買いたいわけじゃない。お金が欲しくてやってるんじゃない。むしろ、お金なくしたくてやってる。破滅の一歩手前まで行って戻ってくるっていう臨死体験だと思ってる」とギャンブルの魅力を語った。

 臨死体験については「(元手が)1億から3時間で5億勝ったこともあるけど、どこまでいけるか、一種のゲーム。ポイントを貯めていってる感じ。3億持っていって、ガーって下がっちゃってる時に時間が来て、2億まで戻してると、1億損してるじゃないかっていっても、その時の方がしびれるんですよ。嬉しいのとしびれるのは別。博打はしびれるためにやっている」と独特の世界観を語った。

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2022年11月17日のニュース