スクエニ、元社員逮捕にコメント「誠に遺憾」 新作ゲームの情報巡りインサイダー取引

[ 2022年11月17日 16:45 ]

 「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などの人気シリーズのゲームを展開しているゲームソフト大手スクウェア・エニックス(東京都新宿区)が、17日に公式サイトを更新。同社と別会社が共同で進めた携帯電話向けの新作ゲーム開発を巡り、インサイダー取引をしたとして、金融商品取引法違反容疑で社員が逮捕されたことについてコメントした。

 この日、同社の従業員だった事務作業員佐崎泰介容疑者(38)=東京都西東京市=と、知人の会社員鈴木文章容疑者(40)=東京都足立区=が逮捕された。佐崎容疑者の逮捕容疑はスクウェア・エニックスと「Aiming」(東京都渋谷区)の新作ゲームに関し、配信開始を見込める段階まで開発が進んだことなどの重要事実を知り、公表される前の2019年12月上旬~20年2月上旬ごろ、Aimingの株計約7万2千株を計約2080万円で買い付けた疑い。また鈴木容疑者に重要事実を伝えた疑い。鈴木容疑者は伝達を受け、19年12月下旬~20年2月上旬ごろ、Aimingの株計約9万株を計約2640万円で買い付けた疑い。

 この報道を受け、同社は「当社の元社員によるインサイダー取引容疑に関する報道について」と題する文書を公式サイトに掲載。「このような事態が発生したことにより関係者の皆様に大変なご心配をおかけしましたこと、誠に遺憾に存じております。今回の事件に対して、元社員に対する処分を含めて厳正に対処しております」と謝罪するとともに「弊社はこれまで、機密情報の管理体制を整備するとともに、弊社の株式を売買する場合の事前届出義務や、未公開重要情報の公表を控えたタイミングでの弊社及び取引先上場会社の株式売買の禁止など、インサイダー取引の未然防止にむけて制度を厳格に定めるとともに、社内の研修等を通して周知徹底に努めてまいりましたが、今回の事態を厳粛に受け止め、今後は、社内規程をさらに厳格化するとともに、社内教育を、より一層徹底させ、全社を挙げて再発防止に取り組んでまいります」と再発防止への取り組みを記した。

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2022年11月17日のニュース