失言続きで退任の明石市・泉市長「ひどいもん、議員。私利私欲、党利党略、ええ加減にせいよと」

[ 2022年11月17日 19:52 ]

 問責決議案を巡る暴言の責任を取り、来春の任期限りでの政治家引退を表明した兵庫県明石市の泉房穂市長が、17日放送の朝日放送「News おかえり」(月~金曜後3・45)に出演。暴言を吐いた際の心情を明かした。

 泉氏は国道の拡幅工事が進まないことに対し担当職員に暴言を吐き、19年2月に責任を取り市長を辞職。同3月に出直し選挙で圧勝し、再び市長に就任した。しかし、再びの暴言騒動で、政治家生命を絶たれることになった。子育て政策などを積極的を進め、家族が住みやすい街づくりを目指した一方で、時に強引な物事の進め方が問題視された。多数の殺害予告を受ける一方で、市民からは退任を惜しむ声も多く上がっている。

 一連の暴言が続いたことについて、泉市長は「すみません。私もアンガーマネジメント頑張っていたのですが」と、気持ちを抑える方法を模索したものの「12年間積もり積もった怒りでキレてしまいまして」と胸中を明かした。

 『なぜ、キレたのか』と問われた同市長は「ひどいもん、議員。私利私欲、党利党略、議員の面子。もう、ええ加減にせいよと思ってしまって、その場にいた議員に次々、暴言を吐いてしまって、やっちゃいました。すみません」と頭を下げた。

 アンガーマネジメントの講習を受け、自分なりに努力をしたというが、我慢できず暴言を吐いたことを謝罪。一方で政策が市民から評価されている点などについて、「自分は政治家ではなく、心ある政治家を増やす応援団の方に回った方が世の中のために尽くせる」と、改めて来春には政治家を引退する意向を示しつつ、明石市の政策を引き継ぐ政治家の育成に回るため地域政党を立ち上げる方針だと言及した。

 そのうえで国政には出ない意向と語ったが、「日本の政治はひどい。選挙に出なくても関わって、もう少し、ましな政治にしていきたい」と今後の展望についても語っていた。

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2022年11月17日のニュース