TBS新夕悦男アナがJNN系列の2021年度最優秀アナウンサー 北京五輪スノボ男子HP決勝を実況

[ 2022年6月24日 18:00 ]

「アノンシスト賞」の最高賞である「グランダプレミオ」を受賞したTBSの新夕悦男アナウンサー
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 2月の北京五輪・スノーボード男子ハープパイプ決勝で平野歩夢選手の金メダル獲得の実況を担当した、TBSの新夕悦男アナウンサー(48)が、同局などJNN、JRN系列各局のアナウンサーの中から毎年優秀なアナウンサーに贈られる「第47回(2021年度)アノンシスト賞」の最高賞である「グランダプレミオ」を受賞した。

 新夕アナはテレビスポーツ実況部門の最優秀賞を受賞。さらに、テレビ読みナレーション部門、テレビフリートーク部門、ラジオ読みナレーション部門、ラジオフリートーク部門、ラジオスポーツ実況部門といった主要部門から選ばれるグランダプレミオに選出された。

 受賞の対象は、2月11日放送のスノーボード男子ハーフパイプ決勝の実況。各審査員から「熱く、なめらかで美しい実況」「聞き取りやすいトーンとテンポ」「技の一つ一つを即時に紹介しながらの実況、終盤に向けての盛り上げも見事」「手に汗握る視聴者を代表するようなしゃべり」「新夕アナウンサーは長年の努力、積み重ねによって、間違いなくこの分野の実況の第一人者になっている」などと賛辞を送られた。

 新夕アナは「このような歴史ある賞に選出してもらえるとは全く思っていなかったので、正直びっくりしています。あの時の実況がかなりひとり歩きしているなぁという感覚です」と殊勝に喜びをかみしめた。2014年のソチ五輪でハーフパイプ(HP)の実況に初挑戦しており「8年前に担当した時にやり残したことは、少なくとも埋めることはできたのかなと思います。また今回チャレンジしたことで新たに見える景色もあったので、他の競技にもつなげていける比較対象ができる一つの物差しになったかと思います」と振り返った。

 平野選手も14年のソチ五輪から金メダルを目指して戦ってきた。新夕アナは「8年前から一方的に見続けていましたが、チャレンジし続けて限界の向こう側へ突き抜けた先にあった金メダルは感慨深いものがありましたし、尊敬の念しかありませんでした。真摯(しんし)に正面から競技と自分に向き合って対話する様は私自身見習いたいと思います」と実況しながらも感銘を受けた。

 平野選手の大技「フロントサイドトリプルコーク1440」など技の名前を的確に伝える実況には、視聴者からも絶賛の声が多く寄せられた。それでも「まだまだボキャブラリーにしても、言い回しにしても、突き詰めて凝縮できることはあったのではないかと思っています」と自己評価は厳しめ。その一方で「スノーボードというスポーツに興味を持って、これをきっかけに、1人でも多くの方が始めてくれたり、久しぶりにゲレンデに行ってくれたりするといいなと、解説の渡辺さんと話していました。そういう方々が少しでもいらっしゃったなら幸いです」と話した。

 今後もスポーツ実況に携わっていく。「より競技に寄り添って、皆さんにその競技を身近に感じて頂き、少しでも興味を持っていただけるようにしていきたい、と考えています。選手や試合とシンクロし、言葉で変換して皆さまの元にお届けできるように努力し続けていきたいと思います」と力を込めた。

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2022年6月24日のニュース