海老蔵「夢見ていた」親子3人初歌舞伎座 ぼたん、勸玄くんと「七月大歌舞伎」共演 麻央さんにも報告

[ 2022年6月24日 05:25 ]

家族そろってフォトセッションに臨む(左から)堀越勸玄くん、市川海老蔵、市川ぼたん(撮影・村上 大輔)
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(44)が23日、都内で行われた「七月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座、7月4~29日)の取材会に出席した。第2部で2演目に出演。「雪月花三景 仲国」では、本興行で初めて長女・市川ぼたん(10)、長男・堀越勸玄くん(9)と親子3人で歌舞伎座にそろい踏みする。

 「雪月花三景」は、成田屋の新歌舞伎十八番に数えられる舞踊劇。ぼたんと勸玄くんは共に「蝶の精」として舞を披露する。女性が立つ機会が限られてきた歌舞伎座の舞台に、ぼたんが出演するのは異例のこと。海老蔵は「3人で歌舞伎座に出るのを夢見ていた。今後も3人で舞台に立ち続けられる環境を模索したい」。さまざまな意見がある中、覚悟を持って実現させた公演となった。

 新しい歌舞伎界をつくっていく意欲をにじませた。11月に「十三代目市川團十郎白猿」の襲名を控えている。「愛着もあり多くの方が知っている“海老蔵”という名前が変わるのに抵抗もある」としながら「團十郎を名乗ることは、歌舞伎のために生きるという意味が大きくなる。自分のことだけを考えるわけにいかない」と強い決意を示した。

 勸玄くんも八代目市川新之助の襲名を控えるなど、成田屋にとっても大きな節目。前日22日は亡き妻の小林麻央さんの命日。当日は3人で墓前に向かい近況を報告した。海老蔵は「襲名も決まり、心配なこともあると思うが、見守っていてほしい」と語りかけたという。

 会見後には、ぼたんと勸玄くんも囲み取材に参加。ぼたんは「(本興行で)初めての歌舞伎座です。蝶の精を精いっぱい務めます」と堂々のあいさつ。勸玄くんも「堀越勸玄としては最後の舞台。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けた。そんな2人の姿を温かく見守る海老蔵の目は、同時に成田屋の将来も見据えていた。

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