来秋朝ドラ「ブギウギ」に決定 戦後の大スター・笠置シヅ子さんモデル 音楽は服部隆之氏 脚本・足立紳氏

[ 2022年6月24日 11:00 ]

服部隆之さん(C)木村辰郎
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 NHKは24日、来年2023年度後期の連続テレビ小説(第109作)が戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルにした「ブギウギ」に決まったと発表した。脚本は脚本家で映画監督の足立紳氏(50)がオリジナルで手掛け、「東京ブギウギ」の作曲家・服部良一さんの孫、作曲家の服部隆之氏(56)が音楽を担当する。

 現在放送中の106作目「ちむどんどん」(主演・黒島結菜)、今秋スタートの第107作目「舞いあがれ!」(主演・福原遥)、来春スタートの第108作目「らんまん」(主演・神木隆之介、ヒロイン・浜辺美波)に続く朝ドラ通算109作目。

 「東京ブギウギ」や「買物ブギー」など数々の名曲で知られる、戦後の大スター・笠置シヅ子さんをモデルした、満面の笑顔と底抜けに明るいヒロイン・鈴子が、多くの困難を乗り越え、歌手の道を突き進み、人々に勇気と希望を与えていく姿を描く。ヒロインは実在の人物をモデルだが、激動の時代の渦中で、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けたある歌手の波乱万丈の物語として大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描く。

 音楽の服部隆之さんは笠置さんの代表曲「東京ブギウギ」を担当した服部良一さんの孫で、同局では大河ドラマ「新選組!」「真田丸」、連続テレビ小説「すずらん」、他局でも「王様のレストラン」「HERO」「華麗なる一族」「半沢直樹」など数々のテレビドラマ、映画などの音楽を手掛けてきた。「時代を稲妻の様に走り抜けていった一人の女性。ブギウギという翼を手に入れ空高く羽ばたき、日本中に元気と勇気を振りまいた彼女のジェットコースターの如き人生。朝から視聴者の皆様にワクワク、ドキドキ、ブギウギを感じて頂くべく、微力ながら頑張らさせていただきます」とコメントを発表した。

 脚本は映画「百円の恋」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞(2016年)、映画「喜劇 愛妻物語」東京国際映画祭最優秀脚本賞(2019年)を受賞した足立氏のオリジナル。足立氏は「本作の主人公のモデルとなる笠置シヅ子さんが生命力あふれる表情とダンスで踊り歌った『東京ブギウギ』という歌は、戦後、多くの日本人たちに『明るく前向きに生きる活力』を与えました。ですが、その底抜けに明るくて陽気なメロディーの裏には、笠置シヅ子さんのさまざまな人生がありました。そんな笠置シヅ子さんをモデルにした主人公を描くことで、今度は『今を生きる人たちに、今、必要な活力』というものが描けるかもしれないと思いました。主人公はときに人を巻き込み、ときに巻き込まれ、たくさん人に迷惑をかけ、迷惑もかけられながら生きていきます。それは人が生きていく上での当たり前の姿だと思います。そんな主人公の生きる姿を見て、いつしか主人公の生き方を笑いながら肯定し、ドラマを見ながらいつの間にか『生きる活力』のようなものが少しでもみなぎってくるような作品になればうれしいなと思っています」とコメントを寄せた。

 23年春頃にクランクインを予定。制作統括の福岡利武氏は「ブギのリズムに乗って明るく元気に歌うヒロイン鈴子は、笑顔がとっても魅力的な女の子です。そして厳しい稽古の中で、悩み苦しみながらも、多くの人を笑顔にする大スターへと成長していきます。まっすぐで人情に厚い、気取らないスターです!毎朝、ヒロインの成長を見ながら笑って泣いて、おおいに楽しんで頂けるようなドラマを目指します。脚本の足立紳さんとは、毎朝、力をもらえるドラマにしようと話しています。音楽の服部隆之さんは『東京ブギウギ』の作曲、服部良一さんのお孫さんです。昭和歌謡のドラマの世界を、鮮やかに表現して頂きたいです。毎朝がワクワクするドラマ『ブギウギ』をスタッフ、出演者一同、力を合わせてお届けしたいと思います」と意気込んだ。

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