尼崎市の全市民情報USB紛失 ITジャーナリストが懸念「市側が会見でパスワードのヒントを…」

[ 2022年6月24日 09:12 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 ITジャーナリストの三上洋氏24日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。兵庫県尼崎市が23日、氏名や住所、生年月日などが含まれた全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したと発表したことに言及した。

 新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金支給事務の委託業者、「BIPROGY」関西支社(大阪市)の協力会社の社員が紛失。同社も同日、公式サイトで謝罪した。この社員が21日に飲食店で食事や飲酒をした後、帰宅時にUSBメモリーが入ったかばんを紛失したことに気付いた。関係先を捜したものの見つからなかったため、22日に警察に遺失物届を出した。同社は尼崎市から事業所以外でデータ処理することの許可は得ていた。メモリーにはパスワードがかけられ、データは暗号化処理されているという。外部への情報漏えいは確認されていないという。

 パスワードが破られる可能性について、三上氏は「パスワードがある程度、長ければそもそも解除はほぼできないような状況です。ただ今回、このほかに市側が会見の中でパスワードにあたるもののヒントみたいなものを少し言っちゃってる。そういった断片的なものを組み合わせれば、知識がある人が自動解除、自動入力プログラムみたいなものを自分でつくって解除するっていうのは不可能ではないというくらいのレベルです。簡単とは言いません」と指摘した。

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2022年6月24日のニュース