文通費改正案が衆院通過 萩谷麻衣子弁護士が批判「第2の給与のお墨付きを与えるような改正」

[ 2022年4月14日 16:52 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 弁護士の萩谷麻衣子氏が14日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費)の運用を改めるための国会法と歳費法の改正案がこの日の衆院本会議で可決されたことに私見を語った。

 昨年の衆院選後、在職1日の新人議員でも月額の満額100万円が支給されたことなどが明るみに出て、問題視されていた。この日の本会議では与野党の賛成多数で可決し、衆院を通過。改正後は支給が日割りに改められ、名称も「調査研究広報滞在費」に変更されるが、焦点だった使い道の報告義務化は見送られた。

 井上貴博アナが「あくまでも文通費で求めていたのは名前を変えるなどのことではなくて、使い道を公開してほしい、ただただ自然のことだと思うんですが、永田町の常識というのは…」と話すと、萩谷氏は「この改正には本当に驚きましたね」と応じた。

 さらに萩谷氏は「定義があいまいで、使途が不明確だから第2の給与になっていると揶揄されていましたけど、今回の改正案で何でも使えるように定義を広げて、第2の給与であることのお墨付きを与えてしまうような改正ですよね」と指摘。「国民がコロナ、失業、物価高で苦しんでいる中で、自分たちは日割りにはしたけれども、それ以上の利益を得るような改正案にしている、これを通していることに本当に驚きました」と厳しい言葉を並べた。

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2022年4月14日のニュース