橋本愛 作家陣の性被害撲滅求める声明に感謝「救われました」 被害者への批判的の声に「言えないんです」

[ 2022年4月14日 15:49 ]

女優の橋本愛
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 女優の橋本愛(26)が13日、自身のインスタグラムのストーリーズを更新。作家の山内マリコ氏と柚木麻子氏が発表した映画業界の性暴力の撲滅求める声明への感謝をつづった。

 山内氏と柚木氏は原作者という立場で「声をあげてくださった方々の勇気に応えたく、私たちは、連帯の意志を表明します」などと表明。「二度とこのような事態が起きないよう、私たちも、契約の段階から、適切な主張をしていきたいと思います。今後、万が一被害があった場合は、原作者としてしかるべき措置を求めていけるよう、行動します。また、このことについての理解と協力を、出版業界にも求めます」とし、賛同者として16人の作家が名を連ねた。

 橋本はこの声明を伝える記事を添え「うっうっうっ山内さん。。!!BIGLOVE綾瀬まるさん、西加奈子さん、湊かなえさん。。 お世話になった方々の他にも、大好きな作家さんたちが 少なくとも私が、とても救われました。ありがとうございます。ありがとうございます。。ありがとうございます」と感謝をした。

 さらに「今回声を上げた方々に対して、『その時言えばよかったのでは』とか『前回のmetooの流れではなくなんで今更』とか、そういった意見を目にすることが多いのです」と声を上げた女性への批判的な声が出ていることにも言及。「こういう思考になる方々は少なくとも、そういった被害に遭ったことがないのかな、と思いました。もしそうなら、それはとても幸せなことなので、どうかずっとわからないままでいて欲しいと思うほどです。ただ、『なんで』なのかわからない、知りたい、という人には、わかって欲しいと思います。言えないんです」と女性たちの思いを代弁した。

 「言葉を発そうとすると、たとえば口に汚物を塗りたくられたような感覚に。記憶を思い返すだけで、人の葉を無理やり口に、体内にねじ込まれたような感覚に。とまで言えば、どこか体感として伝わるでしょうか。または全身を虫が大量に這うような感じ、もあります。耳や、口、鼻、目、に、虫がわらわらと侵入してくる感じ。です。感覚は人それぞれですが、私自身の感覚を表すとすれば、これが一例にあたります。たとえば窃盗なら、盗まれたものを取り返したい、そして、どこかで『取り返せるのではないか』という希望が持てるのだと思います。きっととても怖いしショックだけれど、この場合警察や然るべきところにすぐに相談される方は多いのではないかと思います。けれど、性被害は、一生、何があっても取り返せないんです。たとえ加害者が逮捕されようと、罰せられようと、どうなろうと。だから一番は、記憶を消すしかないんです」と訴えた。

 「それでも、どうにか、何かを変えたいと、吐きそうになるほどの嫌悪感と絶望を抱えながら、なんとか言葉にしてくれたんです。どうか、どうかその思いを踏みにじるような、言葉を投げかけないよう、お願いしたいです。でも本当は、こんなに辛くて苦しいこと、わからなくていいんです。でも、わからないなりの立場を弁えていただけると助かります。
被害者の方々の気持ちは、全部私の想像なので、間違ってることもあるかもしれません。
でも私自身が想像した体感に、嘘は一つもありません」とつづった。

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2022年4月14日のニュース