“異色のピアニスト”角野隼斗 「クラシック」と「ジャズ」 異例の二刀流に挑戦した300日間に密着

[ 2021年11月27日 10:00 ]

「クラシック」と「ジャズ」の二刀流に挑戦した角野(C)TBS
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 ピアニスト・角野隼斗(26)が27日放送のTBS「バース・デイ」に出演。クラシック最高峰の大会「ショパンコンクール」の大舞台を控えながら、ジャズの聖地「ブルーノート東京」でのワンマンライブに挑んだ300日間に密着した。

 3年前、日本のクラシック界に彗星の如く現れ、日本トップクラスの人気ピアニストに駆け上がった角野。その一方で、チャンネル登録者数80万人超えのピアノ系YouTuber「かてぃん」としても活動し、童謡やポップスなどの有名曲を大胆にアレンジした音楽を届けている。

 角野は音大や芸大ではなく、東京大学の出身。「異色のピアニスト」として注目を集めてきた角野は、今年「ショパンコンクール」という大舞台を控えながら、ジャズの聖地「ブルーノート東京」でのワンマンライブという「クラシック」と「ジャズ」の二刀流に挑戦した。

 音楽の常識を覆す前例のない挑戦。「ブルーノート東京」でのライブ本番まで1カ月半に迫った4月中旬。まだ演奏リストが決まっておらず白紙状態。角野は「何か自分にしかできない表現をみつけたい」と演奏のイメージを模索。だが「自分のオリジナリティを見つけようと、もがいている感じ」となかなかイメージが固まらなかった。

 ヒントを得たのは開成高校時代の同級生と集まった時だった。同級生たちから「何に向かっているのか」と聞かれた角野は「プレイヤーでもあって作曲家として確立していてオリジナリティがあって、1つの楽器に別にこだわっていない」と1つの楽器にこだわらない自由な演奏と答えた。その新たな音楽表現を「ブルーノート東京」で爆発させた。

 「ブルーノート東京」でのライブを終えた角野は「ショパンコンクール」出場のため本番の2週間前からポーランドの首都・ワルシャワに入り、練習を続けた。「ショパンコンクール」で演奏するのはショパンの曲のみ。技術の正確さ、表現力が重要な審査ポイントとなる。予備予選からファイナルまで5つに分かれ、徐々に絞られていき、予備予選の突破が「ショパンコンクール」の出場者として認められる最低条件となる。

 果たして、異例の二刀流でクラシックの頂点を目指した角野の挑戦はいかに。

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