自身の連勝とチームの勢い…13年のマー君に重なる巨人・菅野の快進撃

[ 2020年10月24日 09:00 ]

楽天時代の田中将大(左)と巨人・菅野智之
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 今月13日。東京ドームで行われた広島戦に先発した巨人・菅野は6回4失点で開幕からの連勝記録が13でストップした。コロナ禍で開幕が大幅に延期するなど難しい調整を強いられた中での快進撃は賞賛に値するが、改めて2013年に無傷の24勝でレギュラーシーズンを終えた田中(現ヤンキース)の偉大さも再確認した。

 記者は同年に楽天を担当し、球団創設9年目で初めて日本一まで駆け上がったチームを近くで取材した。同年、田中は開幕直前のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した疲労を考慮され、開幕投手は新人の則本昂が務めた。しかし、登板を重ねても、なかなか調子が上がらず、白星が付いても試合後のコメントはネガティブなものばかり。4試合目の登板だった4月23日のオリックス戦では8回15安打3失点ながら打線の援護に恵まれて白星を挙げ、当時の星野監督も「何で勝てたのか分からん…」と冗談交じりに首をひねっていたほどだ。

 それでも連勝が続き、今年の菅野と同様に「田中が投げる試合は負けられない」とチームも一丸になった。7月26日のロッテ戦では田中が9回を2失点に抑えながら、打線が8回まで1得点。当日は休日だったため、都内の自宅でテレビ観戦していた記者も「ついに連勝が止まるのか…」と思いながら最後の攻撃を見守っていると、打線が2点を奪ってサヨナラ勝利を決めた。今年の菅野と同じ13で連勝がストップする危機を脱し、そこから一気に優勝への機運も高まったように思う。

 開幕当初はもちろん、シーズン途中も田中が負ける可能性を感じた試合は何度かあった。そこで田中が1敗でも喫していれば、優勝もなかったかもしれない。それだけ絶対的エースの登板試合は、優勝に向けた布石として重要な意味を持っていた。自身の連勝とチームの快進撃が重なっていた点では、今年の菅野は13年の田中と重なる。近年は交流戦などでパ・リーグが優勢だが、進出が確実な日本シリーズではパの強打者たちに真っ向勝負を挑んでもらいたい。(記者コラム・山田 忠範)

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