逆転満弾の西武・中村「全力で頑張る」 2位ロッテと2ゲ-ム差 62歳誕生日の辻監督執念采配に応える

[ 2020年10月24日 17:36 ]

パ・リーグ   西武4―1ソフトバンク ( 2020年10月24日    ペイペイD )

<ソ・西>8回1死満塁、満塁本塁打を放った中村(左端)を笑顔で迎える西武ナイン(撮影・岡田 丈靖)
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 62歳の誕生日を迎えた辻監督に、そして何より西武にとって大きな1勝を、西武の中村剛也内野手(37)がプレゼントした。1点を追う8回1死満塁。3番手の岩崎の2ボール1ストライクからの4球目、148キロ直球を完璧に振りぬいた打球は左中間席へ飛び込む今季8号グランドスラム。これで中村は通算21本目の満塁弾で自身の持つプロ野球記録を更新した。

 「変なこと考えると打てない、何も考えずに打てる球を打とうと。芯で打ったので入るかなと思った」

 7回までソフトバンク先発の東浜にわずか1安打に抑えられていたが、8回に2番手モイネロに代わって流れがきた。先頭の4番・栗山が四球を選ぶと、辻監督は代走に熊代を起用。さらに無死一、二塁となったところで、辻監督は6番の山川に代打・岡田を送り犠打でチャンスを拡大した。さらにモイネロが四球を与えて1死満塁と拡大した場面。投手は岩崎に代わったが、中村はチームの思いを背負った打席を「みんながつないでくれたので、打てて良かった」と話した。

 24日は辻監督の62歳の誕生日だった。「バッターボックスに入ったときはそんなこと考えていない」と笑った。2位のロッテが敗れ、その差は2ゲーム差。今季はクライマックスシリーズのファストステージがないため、2位以内に入る必要がある。

 「(差を)気にせずに目に前の試合を全力で戦いたい」と18年目のベテランは言葉に力を込めた。

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2020年10月24日のニュース