巨人・岩隈 今月7日の原監督御前のシート打撃に1球で脱臼「その1球で」引退決断

[ 2020年10月24日 05:30 ]

原監督(右)と最後のグータッチをする岩隈(撮影・森沢裕)
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 今季限りで現役を引退する巨人・岩隈久志投手(39)が23日、東京ドーム内で記者会見を行った。「最後まで諦めずに1軍のマウンドに立つという気持ちだった。いい日も悪い日もあった21年。この2年で挑戦し続けられたことは今後、何かに生きてくると思う」と語った。

 日米通算170勝を挙げたプロ人生。その顔に涙はない。「たくさんの方々に支えられ、成長させてもらった。悔いなくやらせてもらって、今はすっきりしている」と充実感と感謝を込めた。
 17年9月に右肩を痛めた影響で、19年の巨人移籍後はリハビリ生活。「その1球で体力的な限界を含めて、引退を考えた。めちゃくちゃ痛かった」と振り返ったのは、今月7日に東京ドームで行われたシート打撃だ。

 原監督の「どうしても今年後半、彼を戦いの場に入れたい」との思いから、状態を確認するために用意された機会。指揮官がスタンドから見守る中「そこが期限と思いながら勝負しようと。僕の今できる限りの全力で投げた」と投じた1球目だ。打者に当たり、自身の右肩には激痛が走って、その場にうずくまった。右肩の脱臼。約1週間後、熟考の末に引退を決断した。

 09年WBCでともに戦った原監督は、花束を贈呈し「やり尽くしたという、素晴らしい決断。世界一の監督にしてもらった感謝は忘れません」とねぎらった。11月7日のヤクルト戦(東京ドーム)で引退セレモニーを行う。

 岩隈は、今後は未定としながらも「野球の伝道師のような存在でありたい」と口にした。日米4球団、21年間で得た経験という財産を、球界発展のために還元する。(田中 健人)

 ▼ヤクルト・青木(同学年。16年はマリナーズでチームメート)マリナーズで一緒にプレーして同学年で思い入れがあるし、寂しい気持ちがあります。まだプレーを見たかった。肩が治ればいいね、という話は普段からしていた。

 ▼ヤクルト・嶋(楽天時代にバッテリー)打者の打ち取り方とか打者心理とか、試合後や食事に行っていろいろ話をしてくれた。僕の財産になっています。

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