阪神「79」と“優勝する”巨人「35」の差 11年ぶり1試合5失策に一塁手ワーストの4失策

[ 2020年10月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-5巨人 ( 2020年10月23日    東京ドーム )

<巨・神21> 2回1死二塁、田中俊の打球を弾き失策を犯すマルテ(撮影・大森 寛明)
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 阪神は23日の巨人戦で11年ぶりの5失策を犯し、4―5で敗れた。ジェフリー・マルテ内野手(29)が一塁手ではプロ野球ワースト新記録となる1試合4失策。終盤の反撃も遅きに失した。矢野燿大監督(51)にとっては宿敵の優勝を少しでも遅らせるどころか、自滅に近い屈辱的な黒星。24日に負けるか引き分けで、優勝の可能性が完全に消滅する。

 マルテが2回に記録した1イニング3失策は、一塁手では62年ブルーム、74年ジョーンズ(ともに近鉄)に並ぶ46年ぶり3人目のプロ野球ワースト記録。セ・リーグでは初めてだ。また、5回にも失策が付き、1試合4失策は一塁手では過去18人の3を上回るプロ野球ワースト記録となった。他のポジションを含めれば、1イニング最多4失策は1リーグ時代の49年に二塁手の本堂保次(神)が記録。1試合最多5失策は三塁手1人、遊撃手3人の過去4人が記録している。

 また、阪神はマルテの4失策と梅野1失策で計5失策。1試合5失策は09年7月7日の広島戦(新潟=狩野2、福原、バルディリス、葛城)以来11年ぶり。チームは106試合を終えて両リーグ最多の79失策。シーズン120試合で89失策ペースになる。143試合制の昨季は両リーグ最多の102失策。今季を143試合に換算すると、106失策ペースとなって昨季を上回る。一方巨人は目下4試合連続の無失策で、チーム35失策(105試合)は両リーグ最少。143試合換算でも47失策となり、昨季72失策から格段にミスを減らしている。

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