阪神・福留 貫禄の満塁一掃二塁打、貴重追加点に指揮官絶賛

[ 2019年8月21日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―0DeNA ( 2019年8月20日    京セラD )

<神・D>女性ファンとハイタッチをかわす福留(撮影・大森 寛明)
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 空振り後、2球続けてきたDeNA・浜口のチェンジアップを見事に仕留めた。阪神は木浪の押し出し四球で1点を先制し、なお2死満塁の5回。福留が右中間へ鮮やかな二塁打で中谷を、近本を、木浪を次々に生還させた。

 「あそこで1点だけじゃなく、何とか追加点をね。ずっと“1点”というところで苦労してきているんで、何とかしたかった。バットに当てない限り話にならないんで、どんな当たりでもいいから食らいつこうと」

 日米通算ながら2372安打となり、中日時代の恩師である落合博満の2371本を上回った。「全然知らなかった。長い間やらせていただいているんで、それはそれで良かったと思う」。屈辱的な3連敗を喫した16日からの東京ドームでも10打数5安打1本塁打2打点と孤軍奮闘。ようやく勝利につながった1本に二塁塁上で小さくガッツポーズしたことをお立ち台で聞かれると「良かったな~と思ってました」と笑いも誘い、初めて表情を崩した。

 百戦錬磨の大ベテランは猛暑もモノともしない。カロリー制限する選手もいる中、ホームでもビジターでもナイター後に必ず食事するのが福留流。自宅の食卓には焼き魚や酢の物など体に優しい好物を夫人が欠かさず並べてくれる。「夏に食べられなくなるというのがオレにはわからん」と話す通り、どんなに暑くても、何歳になっても、変わらぬ食欲がパワーの源だ。シーズンの山場に合わせて春季キャンプから調整しており、むしろ夏場以降により一層、頼もしさが増してくる。

 この回は無死二、三塁から梅野、1死後に青柳がスクイズを試みいずれもファウルに終わっていた。押し出しで1点をもらったが、それだけで終わっていれば試合の行方はわからなかった。矢野監督は「やっぱり孝介。あれが一番大きい。あれがあるから投手も代わって、向こうも勝ちパターンを出せないわけだから」と絶賛。「若い選手に助言だったりそういう姿勢も含めて。体にある意味、ムチを打ちながら、そういう部分もしっかりやってくれている」と最敬礼した。

 3位広島も勝ちゲーム差は5のまま。CS進出は依然厳しくても、猛虎には絶対諦めない心を体現できる42歳がいる。(山添 晴治)

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