ドミニカ共和国で元メジャーリーガーの2人が逮捕される 麻薬密売に関わった疑い

[ 2019年8月21日 13:47 ]

メッツ時代のカスティーヨ容疑者(AP)
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 大リーグ・マーリンズのルイス・カスティーヨ元内野手(43)とメッツなど計13球団に在籍したオクタビオ・ドテル元投手(45)が20日、ドミニカ共和国のギャング組織による麻薬の密売とマネーロンダリングに関与したとして逮捕された。

 同国の捜査当局が行った一斉摘発で逮捕された18人の容疑者の中に入っていたものだが、AP通信によれば、カスティーヨ容疑者は「この国はもう何も機能していない。野球で何百万ドルも稼いだ人間がなぜ麻薬に手を染めなくてはいけない?」と容疑事実を全面的に否定。当局の捜査ではこの組織が南米からプエルトリコに運ぼうとしていた約1トンの麻薬が押収されていることが明らかにされた。ただし組織のリーダーでもあるセザール・エミリオ・ペラルタ容疑者は逃亡。事件の全面解決までにはいたっていない。

 カスティーヨ容疑者は2003年のワールドシリーズでマーリンズの一員として優勝に貢献。球宴には3回選出され、ゴールドグラブ賞も3回獲得している。メジャーでは15シーズンにわたってプレーし、計1720試合(3チーム)で打率・290という成績を残していた。

 ドテル容疑者は2013年のワールドベースボール・クラシック(WBC)で優勝したドミニカ共和国の代表メンバー。メジャーでは通算758試合で59勝50敗、109セーブをマークし防御率は3・78だった。また今季にエドウィン・ジャクソン(35)がブルージェイズの一員として登板して通算14球団目の所属球団となるまで、同容疑者の在籍13球団はメジャー・タイ記録だった。

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