履正社・岩崎が10K完投 準決勝で2年生完投は13年・光成以来

[ 2019年8月21日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 準決勝   履正社7―1明石商 ( 2019年8月20日    甲子園 )

1失点完投で決勝進出を決め、小さくガッツポーズの履正社・岩崎(撮影・北條 貴史)
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 最後の球はカットボールだった。10個目の三振とともに、笑顔が弾ける。連投の清水に代わって先発した履正社・岩崎が130球完投で、チームを決勝戦に導いた。夏の準決勝で2年生が完投するのは13年・前橋育英の高橋光成(現西武)が日大山形戦で記録して以来だ。

 「甲子園に来てから先発を言われた。いろんなことをしてくる相手だったので、ランナーを出さないよう、低めを意識していた」

 夏に成長した2年生だ。今春選抜、春季大阪大会ではベンチにも入れず、スタンドでの応援に回った。ボールが先行して自滅するのが低評価の理由。悔しかった。「みんなの見ていないところで走り込みや強化を人一倍やりました」。夏の大阪大会・岸和田戦で7回参考記録ながらノーヒットノーランを達成し猛アピールに成功。そして夢にみた甲子園での先発を勝ち取った。

 奇しくも明石商の先発・中森も同じ「しゅんすけ」。最速151キロを誇り、格上とみられた同学年の右腕に投げ勝っただけでなく、エース清水を完全休養させることにも成功した。

 「実績でもスピードでも、ずっと負けていたから、投げ勝てたのはうれしい。相手はタイミングがずれている感じだった。清水さんにも休養を与えることができて良かった」

 145キロは自己最速。キレがあったカットボールはエース直伝だ。冬の練習中に「握りを教えてください」とアドバイスを求めたところ「抜くんじゃなく、引っかける感じ」の金言も得た。10奪三振にフライアウトが12。明石商のデータ野球を手玉に取った。

 アルプス席には母・恭子さん(41)の姿があった。「マイペースで自分のことは自分でやる子。先発は球場で知った。よくやりましたと褒めてあげたい」と目を潤ませた。岡田龍生監督(58)も「夢にも思わなかった。300点のピッチング」と絶賛した。大阪勢として昨年の大阪桐蔭に続き、2年連続の決勝進出。背番号17の躍動が日本一に弾みをつけた。(鈴木 光)

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