広島 ミラクル呼んだ誠也同点弾、三好が初のサヨナラ打

[ 2019年8月21日 05:30 ]

セ・リーグ   広島9―8ヤクルト ( 2019年8月20日    マツダ )

<広・ヤ>9回無死一、二塁、鈴木は左越えに同点3ランを放つ(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島は20日のヤクルト戦で今季10度目のサヨナラ勝ちを決めた。5―8の9回に鈴木の24号3ランで同点に追いつき、なお2死二塁から三好が8年目で初のサヨナラ打を放った。

 完璧なお膳立てで舞台は整った。9回2死二塁。7回の守備から途中出場した三好が打席に向かう。「フルカウントになって四球はないだろうと。甘い球をいこうと思っていた」。近藤のスライダーを詰まりながらも中前に運び、人生初のサヨナラ打を決めた。一塁ベース付近では赤ヘル流の手荒い祝福。お立ち台では西川と鈴木からクーラーボックス一杯の水を浴びせられる恒例の儀式も初体験し「(祝福は)痛かったけど、いい経験になりました」と笑った。

 敗色濃厚の9回に「逆転のコイ」を呼び覚ましたのは新3番だった。無死一、二塁で3ボール。鈴木は頭の中を整理した。「このカウントだったら空振りでも、ファウルでもいい。当てにいくスイングだけはしないでおこうと思った」。4球目、真ん中付近に入ったハフのカットボールを強振した瞬間に右拳を振り、同点弾を確信した。3ボールからは昨季が6打数5安打、今季は7打数4安打。一撃必殺の打撃を崖っぷちで発揮した。

 ドーピング検査の陽性反応でバティスタが離脱して繰り上がった3番では3試合目で2発と好調を維持。「打席が多く回ってくるから嫌いではない。試合の中で何ができるか。結果は出なくても、それはできている」とうなずいた。

 7月に楽天からトレード移籍した三好と鈴木の出会いは、5年前にさかのぼる。14年のU21W杯で同僚だった。鈴木は高卒2年目の20歳。「鈴木誠也はすごかったイメージしかない」。当時の衝撃はいまも三好の中で鮮明だ。起死回生の一発を目の当たりにし「本当にいい打撃でしたね」と改めて感服した。

 首位巨人と6・5ゲーム差を保ち、2位・DeNAには0・5差へ再接近した。緒方監督は「劣勢の空気の中、諦めずにつないでくれた」と最敬礼。こんな劇勝ができる以上、逆転優勝を諦めるわけにはいかない。(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年8月21日のニュース