渡辺元智氏、星稜・奥川の直球の質「松坂と同じ」 余力残した87球&1日休養で万全

[ 2019年8月21日 09:00 ]

第101回全国高校野球選手権大会 準決勝   星稜9―0中京学院大中京 ( 2019年8月20日    甲子園 )

準決勝で7回無失点の好投を見せた星稜・奥川(撮影・北條 貴史)
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 甲子園で春夏通算5度の優勝を誇る前横浜監督の渡辺元智氏(74)は星稜・奥川の投球術を絶賛し、直球の質は教え子で98年に春夏連覇を達成した松坂大輔投手(現中日)と同等のレベルと評した。また、省エネ投球で乗り切ったことで、1日の休養日を挟んで迎える22日の履正社との決勝戦は、1点の重みが増す好ゲームになると予想した。

 奥川君は、非常に精度が高い投球をしていた。完璧でした。前回登板した智弁和歌山戦が大きな転機になったのでしょう。レベルの高いチームと対戦して自信をつけた面もあったと思います。

 力で向かっていった智弁和歌山戦と違い、打たせて取る投球だった。力が抜けていたがゆえに、球が手元で伸びてきているのが印象的だった。投手の生命線はアウトロー。捕手のミットに吸い込まれていく奥川君の直球の質は松坂と同じだと思った。さらに攻撃では出塁した3、7回と、ともに勢いよく走って生還。コンディションが良くなければあそこまで走れない。そういう意味でも22日の決勝戦につながる投球だった。

 新たに設定された1日の休養日を挟んでの決勝戦。休養日の過ごし方もカギを握ることになる。奥川君はこの日は7回87球で交代しており、さらに1日の休養をもらえる。履正社のエースの清水君も、丸3日休養できる計算になる。履正社打線は、非常に状態は良いと思うが、今の奥川君から大量点を取るのは難しいだろう。

 直球と同じような腕の振りで来るスライダーをどう見極めるか。そして、独特の雰囲気がある決勝だけにお互いに一つのミスやバント、守りの出来が勝敗を分ける。昨夏決勝の大阪桐蔭―金足農は、金足農のエース吉田輝星君の疲労が色濃く大味な試合となったが、今年は両エースのコンディションは悪くない。球史に残る緊迫した試合を期待したい。(横浜高前監督)

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