巨人・坂本、王超え開幕34戦連続出塁!打線爆発 23安打19得点大勝

[ 2019年5月11日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人19―7ヤクルト ( 2019年5月10日    東京D )

初回1死 中前打を放つ坂本勇 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 巨人の坂本勇人内野手(30)が10日のヤクルト戦の初回に中前打を放ち、開幕から34試合連続出塁として、77年の王貞治に並んでいた球団記録を更新。97年に金本知憲(広島)がつくったセ・リーグ記録にあと1と迫った。4回に同点中前打を放つなど、3安打4打点でリーグ3冠に立った。チームは東京ドームでは球団最多の23安打を放って19得点し、2位・ヤクルトに大勝した。

 まるで打ち出の小づち。東京ドーム開場以来、球団最多23安打の中心は坂本勇だった。「王さんを超えたとは思わない。格が違いすぎる」と言うが、記録は初回に訪れた。

 1死から内寄りの球を中前へ。原監督は「1打席目に簡単にクリアしたところが彼らしい、見事だと思う」。開幕からの連続出塁を34試合とし、王貞治の球団記録(77年)を塗り替えた。だが、それだけでは終わらない。

 4回2死一、三塁では中前同点打。一塁に出塁すると、ファウルボールを受けた球審の治療中に一塁ベースの横で地面に腹ばいになりストレッチで走塁に備えた。昨年は左脇腹の肉離れで1カ月以上の長期離脱を経験。「体も年々硬くなってくる。柔軟性が大切になってくる」と、オフからエクササイズに時間を多く割いてきた。5回2死満塁は走者一掃の右中間二塁打で3安打4打点。打率、打点、本塁打の3冠に立ったが「どうでもいいです」と言った。

 昨季から東京ドームでの試合後は自費で、球団栄養士監修の夕食を取って帰宅するようになった。村田修一現ファーム打撃コーチに、30歳を目前にした当時「どうやったら疲れをためずにベストを尽くせるか?」と相談。ほぼ外食だった食事を見直し、体のケアに充てる時間も増えた。

 5点差逆転劇は17年以来2年ぶりで、今季最多19点。2位・ヤクルトとのゲーム差を3に広げた。原監督が「おなかが減った」と冗談で会見を締めるほどハングリーな打線をけん引した主将は言った。

 「球団記録をたまたま僕が更新できたのは誇りに思いたい。満足せず日々新たに良い準備したい」

 11日に金本のリーグ記録に挑む。 (岡村 幸治)

○…坂本勇(巨)が今季3度目の猛打賞で開幕から34試合連続出塁を達成。2リーグ制以降の開幕からの最多連続出塁は83年スティーブ(西)の40試合だが、巨人では77年王貞治の33試合を42年ぶりに抜く球団新記録になった。なお、セ最多記録は97年金本知憲(広)の35試合となっており、今日のヤクルト戦でリーグタイ記録に挑戦する。

続きを表示

2019年5月11日のニュース