阪神マルテ、値千金同点2ラン 矢野監督も称賛「いろいろ勉強している」

[ 2019年5月11日 06:21 ]

セ・リーグ   阪神7―3中日 ( 2019年5月10日    甲子園 )

2回1死一塁、マルテが左越えに2ランを放つ(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は10日の中日戦に7―3で快勝。今季最多の貯金3とするとともに、ヤクルトが敗れたため同率2位に浮上した。立役者はジェフリー・マルテ内野手(27)。2点を先制された直後の2回に、左越えへ流れを引き戻す2号2ランをかっ飛ばした。本塁打はともに甲子園。借金18を抱えた昨季の甲子園は53年ぶりに助っ人野手0本塁打という惨状だったが、今年は心配無用です!

 一瞬にして左翼席へ着弾した鋭い打球が、試合の流れまでも瞬時に変えた。2点を先制された直後の2回。マルテが助っ人としての真価を見せつけた。1死一塁から又吉のスライダーをフルスイング。千金の2号同点2ランに、今後への手応えをにじませた。

 「一日、一日いいリズムで打撃がよくなってきている」

 甲子園でアーチを架けたことに、大きな意味がある。1号ソロで勝利に貢献した1日の広島戦もここ甲子園。18もの借金を抱えた昨季の聖地での戦いは、53年ぶりに助っ人野手0本塁打という長打力不足が要因の一つでもあった。だが、今年は違う。マルテの2本塁打に導かれるように、甲子園での戦績を8勝8敗の五分に戻した。

 「ホームランを意識しすぎずに、ゾーンに来た球を捉えることを意識していきたい。センター方向を狙う打撃をしていきたい」

 とはいえ、打率はまだ2割台の前半。余韻に浸れる状況ではないことは、誰よりも理解している。右ふくらはぎの張りを訴え、開幕は2軍スタート。初昇格は4月29日の中日戦と出遅れた。

 一刻でも早く戦力となるべく、地道な取り組みは欠かさなかった。リハビリ中はトレーナーにストレッチの方法を聞いて実践。用具も自ら購入するなど、復帰へ全力を注いできた。患部はふくらはぎだったが、足の裏から柔らかくしていこうと、足つぼの器具を使用するなど、繊細な性格も持ち合わせる。そんな日々の姿勢が、この日の快音につながった。

 もちろん、矢野監督も最敬礼だ。「ああいうとこで点を取れるというのは大きい。徐々に日本のピッチャーにこう対応するというか、本人もタイミングの取り方とかいろいろ勉強している。そういうことが一つずつ、結果につながっていっていると思う」。千金の一発だけでなく、その勤勉な姿勢に賛辞を惜しまなかった。

 チームは今季最多の貯金3となり、同率2位タイに浮上した。「しっかりコンタクトして強いスイングを心がけていきたい」。見据えるのは優勝の2文字だけ。浮かれた様子を微塵も見せないM砲が、どこまでも頼もしかった。(長谷川 凡記)

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