桜美林大1年生右腕・土生が初先発 昨夏144キロもベンチ外 夢は4年後ドラ1

[ 2019年5月11日 20:39 ]

首都大学野球春季リーグ戦   東海大4―0桜美林大 ( 2019年5月11日    平塚 )

<東海大・桜美林大>リーグ戦初先発した桜美林大の土生
Photo By スポニチ

 桜美林大は開幕から8連敗で最下位が確定した。

 厳しいチーム状況の中で、土生翔太投手(1年、横浜)がリーグ戦初先発。自己最速タイの147キロを軸に5回まで1点に抑える粘りの投球を見せた。6回は「初回から全力でいったので疲れが出た」と連続四球で失点し、途中降板。「スタミナのなさを実感した」と悔しさをにじませたが、津野裕幸監督は「佐々木(千隼、現ロッテ)が1年生の時よりも力はあると思う。すごく成長が楽しみな存在」と期待を寄せた。

 1メートル80、82キロの本格派。横浜時代は1年秋からベンチ入りも、3年夏はメンバーを外れた。当時の投手陣は日本代表入りしたエース板川、1学年下に153キロ左腕・及川、1年生に松本らがそろい、厚い選手層に阻まれた。ベンチ外の選手がユニホームを着て夏の大会前に臨む「引退試合」では144キロを計測。ネット上では「これだけの速球を持っていても最後の大会に出られない層の厚さ」などとレベルの高さに驚く声が挙がり、話題となった。「最後の夏に入れなくて悔しかったが、今もつらくなった時はあの時を思い出して踏ん張るようにしている」と土生は振り返る。

 大学進学後は、コーチを務める元横浜の野村弘樹氏らの指導を受け、「球速が安定してきた」と147キロまで伸びた。4年後を見据え「ドラフト1位でプロに行けるような投手になりたい」と力をみなぎらせていた。

続きを表示

2019年5月11日のニュース