高知FD 駒田監督らが室戸高校女子硬式野球部を熱血指導

[ 2019年3月21日 05:30 ]

駒田監督自らバットを持ち打撃フォーム指導を行った
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 プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)の駒田徳広監督(56)をはじめ、球団コーチや選手たちが20日、高知県室戸市の室戸高校女子硬式野球部の選手たちに指導を行った。

 昨年12月に高知県を本拠地とする高知FDと同県室戸高校女子硬式野球部が協定を締結。高知FDの駒田監督が同野球部の特別顧問に就任し、駒田監督をはじめ、コーチ、選手たちが同野球部を定期的に指導することになり、今回が1回目の指導となった。

 同校は県東南端・室戸市にある公立高校だが、過疎化・少子化が進み生徒数が減る中、女子野球部は13年に4人で野球同好会として活動開始。その後、14年に四国初となる女子硬式野球部としてチームが発足し、16年夏の全国高校女子野球選手権ではベスト8入りを果たしたほか、プロ選手も誕生するなど、“女子野球”で室戸市の活性化を担って全国的に注目を集めている。

 協定締結後、初指導を行った駒田監督は「上手になりたいという意思が強いので、一生懸命聞いてくれたし、受け入れてくれたので教えやすかったです。高知県は野球王国といわれていた時代もありました。少子化が進む中、室戸高校が女子野球に力を入れているって本当に素晴らしいことだと思います。将来、彼女たちが強豪になることで、野球を違った意味で有名にしてほしいし、いずれお母さんになった時に子供たちに野球の楽しさを伝えていってほしいですね」と、野球の普及にかける思いを話した。

 駒田監督から指導を受けた2年生の井上綾乃選手(17)は一塁の守備をはじめ、打撃フォームで熱血指導を受けた。「一塁の守備で自分と違ったランナーの考えをもっていて、凄い勉強 になりました。打撃では自分は形から入るタイプでしたが、指導を受けて凄くありがたかったです」と笑顔でプロ選手からの指導に大きな影響を感じた様子だ。

 最後に同校野球部の横田尊監督(32)は「今月27日から始まる全国高校女子野球選手権でまずは1勝を目標に頑張りたい。将来的には女子プロ野球選手が誕生できればと思います」と、室戸高校女子硬式野球部から新たな流れができることを願っていた。

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