【福岡】古賀竟成館 天国の女子マネに白星届けられず

[ 2016年7月11日 07:35 ]

<貝塚・大商大浪商>4回表一死一塁、2打席連続で本塁打を放つ田村

第98回全国高校野球選手権・福岡大会2回戦 光陵10―0古賀竟成館

(7月10日 筑豊緑地野球場)
 舟木マネジャーに届ける白星は手に出来なかった。5回コールドで敗れた古賀竟成館(きょうせいかん)ナインは涙が止まらなかった。

 5月30日、3年生では唯一の女子マネジャーだった舟木あみさん(享年17)が小児がんで亡くなった。松永武監督が「キャプテンは舟木あみだった」と振り返るようにチーム一の元気印だった。舟木さんとは中学時代からの友人だったエースの谷口も「いつも笑顔で接してくれてポジティブで。お母さん的な頼りになる存在だった」。しかし昨夏ごろから体調を崩し、12月には腫瘍が発覚。最後に選手が舟木さんと会ったのは亡くなる2日前の5月28日だった。

 9日には3年生部員全員で墓参りをして「勝ってくる」と誓った。三塁側ベンチには20番目のベンチ入りという思いが込められた背番号20の「AMI」のユニホームと舟木さんの遺影を置いてともに戦った。スタンドからは全校応援で選手にパワーを送ったが思いは届かず。先発したものの初回から2本の本塁打を浴びるなど5失点した谷口は「背番号1をもらったのに結果が出せず申し訳ない」と唇をかんだ。緒方主将も「申し訳ないなと思う。勝たせてあげられなくて悔しい」とうなだれた。

 松永監督は「チームとしては悲しい出来事があっていろんなものを背負っていたと思う。チームが一つにはなれたかなと思います」と選手をねぎらった。敗れはしたものの、奮闘ぶりはきっと天国にも届いたはずだ。(杉浦 友樹)

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