【それぞれの夏】仲間の助言でハンデ乗り越え…松井田・市毛 夢は来年へ

[ 2016年7月11日 12:50 ]

<松井田・利根商>無安打に終わった松井田・市毛

第98回全国高校野球選手権・群馬大会2回戦 松井田0―7利根商

(7月10日)
 涙はなかった。群馬大会初戦で利根商に7回コールド負けを喫した松井田の背番号7を背負った市毛祐匡外野手(2年)は「緊張はしなかった。チームみんなで声を出して頑張ろうと思った」と最後まで全力プレーを貫いた。

 脳性まひのため、生まれつき左半身が不自由で、左手はほとんど使えない。初回の左飛をさばいた際には、グラブを右手にはめて、捕球後は素早く左脇腹に抱えて右手で送球するシーンもあった。小4の頃、仲間に助言をもらって、この形を修得した。

 生まれつき右手首がないハンデを乗り越え、メジャー通算87勝を挙げたジム・アボット投手の動画を見て勇気をもらった。「グラブを素早く持ち替えたりするところが凄いと思った」と参考にした。

 6番打者として、2回に四球を選んでチーム初出塁し「塁に出られたのでアウトにならないようにと思った」。5回の第2打席では三振を喫し無安打に終わったが、堂々とグラウンドに立ち続けた。

 初めてレギュラー番号を付けて臨んだ夏は、一瞬で終わった。勝利の校歌を歌う目標は来年に持ち越し。「みんなで頑張っていきたい」と前を向いた。 (川島 毅洋)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2016年7月11日のニュース