【広澤克実の視点】江越、中谷、原口…若手は今シーズン中に躍進を

[ 2016年7月11日 10:44 ]

<神・広>9回1死一、二塁、中飛に倒れる原口

セ・リーグ 阪神0-9広島

(7月10日 甲子園)
 江越、中谷、原口らの若手野手は支配下登録の70人における現状のベストメンバーである。選ばれし1軍登録の28人である以上、自覚を持って戦っていかねばならない。各選手が一つでも二つでも上積みすることができれば、そのまま戦力アップへとつながっていく。それができないとなると現状と変わらないわけだから、来季も苦しい戦いを強いられてしまう。

 だからこそ、今シーズンの間に、より一層の飛躍、成長を遂げる必要がある。自分もヤクルトの若手時代、28人に選ばれた自負を持ってプレーしていたし、それがあったから優勝することもできた。ファンの方々が期待しているように、私も彼らの潜在能力、伸びしろを確信している。来るべき日を、みんなで信じて待ちたい。

 技術論について書けば、上本、江越、中谷、原口に共通していたことがある。それは引っ張ることと、引っかけることを同じように解釈してしまっている部分だ。

 一般的に打撃の基本はセンターから逆方向と言われるが、それは投手の攻略法であって、内角には内角、外角には外角、変化球には変化球の打ち方がそれぞれある。名前を挙げた彼らは外角の変化球への意識が強くなりすぎてしまい、長所であるはずの内角を引っ張る打撃が現状できなくなってしまっている。捕手のマスク越しに見れば明らかで、追い込まれると内角の速球でやられている。外の変化球を引っかけず、追っつけた打撃をしようとするあまりに内角に詰まってしまうのだ。

 確かに状況によっては外角、あるいは変化球を逆方向に打つことは必要だが、内角を引っ張って本塁打などの長打にできる長所までを消してはいけない。引っ張れない打者は、この世界で大成することはできないということを肝に銘じてほしいと思う。(スポニチ本紙評論家)

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