金本監督“超屈辱”広島戦7連敗 デッドライン超えた15・5差

[ 2016年7月11日 06:06 ]

<神・広>金本監督は広島に大きくリードされ厳しい表情でスコアボードを見つめる

セ・リーグ 阪神0-9広島

(7月10日 甲子園)
 阪神は10日の広島戦(甲子園)に0―9と惨敗し、今季4度目の同一カード3連敗を喫した。先発の岩貞祐太投手(24)が今季の先発陣では最短の1回1/3、6失点で降板するなど“投壊”。打線も相手先発の戸田に封じられ、今季6度目の零敗に沈んだ。広島戦は屈辱の7連敗となり、首位からは15・5差。1963年の西鉄が記録したプロ野球史上最大逆転優勝の「14・5差」のデッドラインを越えた。

 4万6323人の大観衆を沸かせる見せ場さえ作れなかった。投打に精彩を欠き、同一カード3連敗。誰が見ても流れが悪い。とはいえ、だから仕方ない…では何も変わらない。「超変革」を推し進める金本監督は、消沈気味の選手個々に奮起を促した。

 「選手一人一人(が踏ん張る)しかないから。今、流れが悪いのは誰が見ても分かる通り。俺もそう感じているし。でもこれを打破するのは、もう監督やコーチじゃないから。選手の個人個人、一人一人しかないから。ただそれを『今、流れが悪いから仕方ない』と思うようでは、何も変わっていかない」

 グラウンド上で戦うことは選手にしかできない。首脳陣が試合までにどれだけ指導し、ハッパを掛けても実際に戦うのは選手だ。だから一層、歯がゆい。1分けを挟んだ9連敗となった日曜日の惨敗もベンチワークでは、どうしようもできない展開だった。

 初回に先発の岩貞が3者連続四球から3失点。続く2回も立ち直れず、1回1/3を6失点で降板した。2番手の石崎も打ち込まれ、2回までに8失点。この時点で勝敗は、ほぼ決したと言えた。

 ただ、これで「ハイ、終わり」ではファンに申し訳ない。次にもつながらない。3回の攻撃前、一塁側ベンチ前では円陣が組まれた。中央には金本監督が立った。

 「ファンがいっぱい入っているのだから楽しませろ」―。プロとして最低限の役割の遂行を求めた。だから大差を付けられた状況でも勝利の継投パターンであるマテオ、藤川、ドリスを投入したのだろう。そのタクトで打線にも奮起を求めた。

 打線も意地を見せようとした。3、4、5、6、8、9回と得点圏に走者を進めた。だが、あと一本が出ない。「相変わらず。気持ちで足りないというより、まあ要は技術が足りないんでしょう。若い選手の打席での気持ちの持ち方とか」。悔しい零敗は今季6度目を数えた。

 対広島7連敗で今季ワーストを更新する借金12。首位とのゲーム差が15・5に広がり、63年に西鉄が記録した最大ゲーム差逆転優勝の14・5ゲーム差を超えてしまった。過去、15ゲーム差以上を逆転したチームはない。球史を塗り替えるほどの力がいまの猛虎にあるのか。優勝確率は限りなく0%に近いかもしれない。それでも下を向く暇はない。残り58試合。「超変革」は、まだ途上だ。(惟任 貴信)

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