市川男女蔵 父・左団次さん訃報受け心境「恐い存在でもあり、いつも心の中にいる揺るぎない存在でした」

[ 2023年4月17日 16:37 ]

市川男女蔵
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 歌舞伎俳優の市川左団次(いちかわ・さだんじ、本名荒川欣也=あらかわ・きんや)さんが15日午前3時48分、右下葉肺がんのため死去したことを受け、長男の歌舞伎俳優・市川男女蔵(55)が17日、松竹を通じてコメントを発表。「恐い存在でもあり、いつも心の中にいる揺るぎない存在でした」としのんだ。

 敵役からユーモラスな役まで幅広い芸で舞台を支えた左団次さん。周囲には明かさずにがんで闘病しており、今月「鳳凰祭四月大歌舞伎」に出演予定だったが体調不調で休演。来月の「團菊祭五月大歌舞伎」、その翌月の「六月大歌舞伎」への出演も予定していた中での訃報となった。最後の舞台は今年1月に東京・国立劇場で上演された「遠山桜天保日記」。昨年11、12月には十三代目市川團十郎白猿の襲名興行で口上も務めており、元気な姿を見せたばかりだった。

 男女蔵のコメント全文は以下の通り。

 父は、芝居のことを手取り足取り教えてくれることはありませんでしたが、いつも遠くから見守ってくれていました。恐い存在でもあり、いつも心の中にいる揺るぎない存在でした 。

 往年は、ゴルフという共通の趣味を共有し、一緒の時間を過ごせたことを嬉しく思います。

 多くは語らないその背中は、息子の私からみてもかっこ良く、強く印象に残っております。

 父を愛してくださった皆様に厚く御礼申し上げます。

    市川男女蔵

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