在阪民放アナのリレーコラム「アナランド」

カンテレ・竹上萌奈アナ 大好きな小説を書いて「豊かに生きる」

[ 2024年3月13日 11:00 ]

小説を執筆するカンテレ・竹上萌奈アナウンサー
Photo By 提供写真

 アナウンサーの心構えとして「誰かに情報を分かりやすく伝える代弁者」と、常に中立の立場でカメラの前に立つ。カンテレの竹上萌奈アナウンサー(31)は「意見を求められない限り(原稿に)書いてある情報を伝える。自分ではない人になって10時間」と仕事に専念する毎日だ。

 自己の目標は「豊かに生きること」と前向き。食器の色をそろえてみたり、何気ないことで充実感を得る。一方で今、積極的に取り組んでいるのが「自分の脳ミソで考えたことで、誰かに喜んでもらうこと」。オフの時間、一番時間を割いているのが「小説を書くこと」だ。

 子供の頃は「あまりに正直すぎて、思ったことをすぐに言う性格」だった。周囲の空気を乱さないように、あまりしゃべらない子だった。集団行動は苦手。「不登校ギリギリでした」。母親が車で送り迎えしてくれ、何とか登校したそうだ。高校では放送部に所属。“声を出さない子”は徐々に変わった。東京の大学に進み「周りには“何だこの人たち”という人が大勢いた。私も自由でいいんだと分かった」。バンド活動を始め、アナウンサーを志した。

 元々書くことが好きで、同局アナの特番でドラマの脚本を担当した。今は「アナウンサーを題材にした小説を書いてます。なんちゃってというのが好きでないので真剣に取り組んでいます」と小説の勉強を怠らない。休みの日には机に向かって、パソコンのキーボードを叩く。好きな小説家は西加奈子や有吉佐和子。「ややこしい私を発散する時間は必要ですからね。将来?何か賞を目指します」と笑った。 (古野 公喜)

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