アニメ研究部 高山みなみ

高山みなみ コナンに込める“熱”と1つだけ叶えていない「夢」

「名探偵コナン」の主人公・江戸川コナン役をはじめ、声優・歌手・ナレーターとして活躍する高山みなみ(C)2017 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
Photo By 提供写真

 映画「名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)」は、いよいよ15日公開。主人公コナンの声を担当する高山みなみはインタビュー後編で、声優を目指したきっかけや声に込めた“熱”について語ってくれた。

 コナンさながらに正義感が強く、熱い性格。それゆえか、警察官になるのが「子どもの頃からの夢だった」。そのために「演技力が必要と考えて、中学に上がると児童劇団に入りました」という。

 なぜ警察官に演技力が必要なのだろう?聞けば「少年課の警察官になりたかったんです。子どもたちに話をする時、腹話術の人形を使ったり、交通指導をする際に芝居心が多少あった方が良いということで…」との説明が返ってきた。

 ただ、これは本人が考え出した理由ではないようだ。「実は線路に乗せられた感じです。もともと、親が芸能界に進むことを望んでいた。でも、私にはその気がなかった。演技の勉強をさせる良い理由づけになったようです」と照れくさそうに笑った。

 高校時代にラジオのデイスクジョッキーのコンテストで優勝し、「声の仕事は面白い」と思った。そこで知り合ったのが今の所属事務所のスタッフ。「高校卒業後、会社員も経験しましたが、やっぱりお芝居を捨てきれずに勉強をして、それが声優になるきっかけになりました」。

 その後の活躍は、誰もが知るところ。「ミスター味っ子」の味吉陽一を皮切りに、「忍たま乱太郎」の乱太郎や「ゲゲゲの鬼太郎」(第5期)の鬼太郎らを担当しており、“少年の声”といえば、多くの人が高山の名を挙げるだろう。

 だがコナンと乱太郎という、放送20年を超える国民的アニメ2本にイメージを縛られることもない。「魔女の宅急便」で主人公キキを、「ドラえもん」でスネ夫のママを演じるなど女性役も多い。「デビュー以来、ご縁や強運のおかげで、いろいろな役を演じてこられました」と感謝する。

 ただ、1つだけ叶えていない夢がある。「刑事の役がやりたいんです」。声が一段と大きくなった。事件に立ち向かい、解決する少年探偵をやっているにも関わらずだ。

 「探偵と刑事はそんなに違いますか?」「全く違います!」。記者の質問にかぶせるように真顔で答えた。そして「刑事ドラマの刑事役を、レギュラーでやってみたいです。現場検証したり、聞き込みをしたり、推理もしますけど、何より最後に手錠を掛けたいんです。探偵は逮捕できませんから」と、単発ではなく、毎週放送されるアニメなどでの刑事役に強い意欲を見せた。

 探偵は刑事に近い仕事ではある。だが「謎解きだけでなく、捜査を構築していく役をしたい」のだという。長きにわたりコナンを演じながら、探偵という枠を超える情熱を抱えてきた。高山自身の夢が、コナンというキャラクターの“熱さ”の源なのかもしれない。

 「キャラクターに魂を入れる仕事」と言われる声優。高山に聞くと、「2次元の絵で完成されたキャラクターに、体温を与える仕事」だと言う。意味はほぼ同じだが、「体温」という言葉を選ぶところが高山らしい。

 実写で演じるのとは違い、平面に描かれたキャラクターは身振り手振りはもちろん、表情も思い通りにならない。そこに声を入れることで「息をして、心臓が動いて、体中の血管に血がめぐって…というのを表現したいです」。

 高山の口から次々と出る言葉は、どれも熱かった。聞いていると、コナンの体の温かみすら伝わってきそうな気がした。(岩田 浩史)

 ▼名探偵コナン 週刊少年サンデーで青山剛昌氏が1994年から連載する推理漫画が原作。単行本はこれまでに91巻(17年3月現在)で累計では1億5000万部を突破。96年に日本テレビ系でアニメ化。主人公の江戸川コナンは、高校生探偵の工藤新一が謎の組織によって毒薬を飲まされ、小学1年生のような見た目にされてしまった設定。幼なじみで、父親が探偵をしている毛利蘭の家に転がり込み、組織を追いながら数々の難事件を解決していく。

 ▼舞台あいさつ 公開初日の4月15日に予定。TOHOシネマズ六本木ヒルズでは午前9時の回の上映終了後、午後0時半の回の上映開始前に実施。高山みなみ、小山力也、堀川りょう、宮村優子、宮川大輔、吉岡里帆、倉木麻衣が登壇予定。TOHOシネマズ新宿では午後0時半の回の上映終了後、午後3時25分の回の上映開始前で、高山、小山、堀川、宮村が参加予定。

 ▼最速上映 深夜デートなどにもおすすめで、1都1道2府5県の16の劇場で実施。いずれも4月15日の午前0時から。実施劇場は以下の通り。宮城=仙台、東京=六本木ヒルズ、日本橋、渋谷、新宿、府中、神奈川=ららぽーと横浜、川崎、海老名、愛知=名古屋ベイシティ、大阪=梅田、なんば、京都=二条(以上、いずれもTOHOシネマズ)、北海道=ユナイテッド・シネマ札幌、広島=広島バルト11、福岡=T・ジョイ博多

 ◇高山みなみ(たかやま・みなみ) 5月5日、東京都生まれ。高校卒業後、一般企業で働いたのちに声優デビュー。1987年「ミスター味っ子」の味吉陽一役で初主演。93年から「忍たま乱太郎」の乱太郎、07年「ゲゲゲの鬼太郎」(第5期)で鬼太郎を担当するなど少年役のイメージがあるが、89年の映画「魔女の宅急便」でキキ、05年から「ドラえもん」でスネ夫のママ、16年「僕だけがいない街」で主人公の母・藤沼佐知子を演じるなど女性キャラも多く担当。01年「シャーマンキング」では悪役ハオを務めるなど幅広く活躍。

[ 2017年4月14日 10:00 ]

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